昨年末に冷蔵庫が壊れた話を書いた。年明けすぐに電気屋さんで新しいのを買った。

既に生ものなどは冷蔵庫に入れなくなっていて、妻の飲み物や介護食、醤油、ビールといったものばかりだったので、数日冷えなくても問題はなかった。それに冬だし。冷やしておきたいものは、換気用の吸気口付近に置いておけば大丈夫。

新しい冷蔵庫に取り替えて、ほとんどのものは、また入れて冷やせばいいだけだった。

そうやって引き継いだものの一つに、チョコレートがある。2012年12月16日の日付が印刷されているが、これはそのチョコレートを買った日付で、2枚買って1枚は2人で食べ、もう一枚は記念に取ってあって、今に至る。7年以上前のか。

なんで知ったのか記憶がないけど、上野の国立博物館で、チョコレート展、みたいのをやってて、妻と行った時に買ったものだ。

妻の強皮症の発症が2011年だから、もうこの時は歩き回るのは疲れることだったかもしれない。

2人で写真を撮ってもらい、少し待っていると、パッケージに2人が印刷されたチョコレートが出来上がる。



食べた方のパッケージは、綺麗に剥がしてフォトフレームに入れて壁に飾ってある。もう一つは、いつか食べようねって言ったまま、今も冷蔵庫に入れてある。

棺に一緒に入れたいものがあったら持ってきてください、と葬儀屋さんに言われて、これも考えた。けど、あの世で1人でっていうのもなんだかなー、と思ったので入れなかった。

実際には、妻はチョコ好きだったので、私を待たず、遠慮せずに食べるんだろうけど。入れときゃよかったかな。

黄泉の国には冷蔵庫なんて無いかもしれないしね。こいつはお土産に持って行こう。