今日から大学の新学年2015-2016年度が始まった。
昨日までの夏の熱気を静めるかのように、朝から曇り空、午後には雨が降り出した。
午前中の LEA(Langues étrangères appliquées)学部の新入生向けのオリエンテーションに、日本学科の責任者として出席する。日本学科としては明日オリエンテーションがあり、そこで LEA の学生も LLCE(Langues,
Littérature et Cultures Étrangères)の学生と一緒に日本語の授業については説明を受けるから、今日は一言挨拶して、明日のオリエンテーションへ出席するように念を押すだけが今日の私の役割である。自分の説明の番が終わったら、さっさと会場を後にした。
大学への行き帰りに乗る路面電車は大学のキャンパスの外周に沿って走っているから、学生たちはそれぞれ自分の学部に近いところで乗り降りする。今週はまだ授業はないので、キャンパス内やその周辺で見かける学生たちのほとんどは新入生である。まだヴァカンスの地の空気と太陽の香りを身に纏ったままの、一目見てそれとわかる彼ら・彼女たちの初々しく靭やかな姿は眩しい。他の地方から来たと思しき新入生や新しい留学生たちは、まだ電車の中でもなんとなく身の置きどころがなさそうにしている。そんな彼ら・彼女たちも、秋が深まる頃には、街の風景に馴染んでゆく。