新シーズンのルールブックにあたる、『ISUコミュニケーション第2000号』の日本語版が、
日本スケート連盟から発表されました!
→ こちら
*下線が来シーズンの変更点です。
現ルールブック、『ISUコミュニケーション第1944号』の日本語版は
→ こちら
スピン・ステップに変更がありますね。
読んでもわからなかったので(笑)、試合を見ながら理解しようと思います(^^ゞ
ジャンプは得点自体に変更はありませんが、
跳びすぎ違反(通称:ザヤックルール)について、
大幅に緩和される予定!\(^o^)/
引用致します。
ショート・プログラムにおける繰り返し
*:同一のジャンプがソロ・ジャンプとして行われ,かつジャンプ・コンビネーションの 一部としても行われた場合,繰り返されたジャンプのうち後に行われたものはカウントされない(後に行われたものがジャンプ・ コンビネーションの一部として行われた場合,繰り返し要件に違反する個別のジャンプのみがカウントされない).
フリー・スケーティングにおける余分なジャンプ要素
*: 余分なジャンプが行われた場合,要件に違反する個々のジャンプのみが 無価値となる.実施順により余分なジャンプとみなす.
* ISU総会2016における決定を条件とする.
ひとことで言うと、今までコンビネーションジャンプが丸ごと0点になってたケースが、
跳びすぎジャンプ部分のみ0点になるという、
ありがたいルール変更ですね(^^)v
では、実際のジャンプで見てみましょう。
●2015スケートカナダSP 羽生結弦選手
3A・・・11.5点(GOE満点)
2T(=4Tパンク)・・・0点(2回転ソロジャンプは無価値となる)
3Lz2T・・・0点(2T跳びすぎ)
SP6位と出遅れ、総合2位でした。
もし新ルールが去年できていたら・・・
後半3Lz(GOE+1として)7.6点上乗せで、SP3位!
でも、パンクの0点は0点なので、チャンには追いつけず総合2位のまま。
このときの負けが悔しくてSPの構成を変えNHK杯で300点越え!
という運命は変わらないようです。
2015SC(haffington post)
●2014ソチオリンピックFS フェルナンデス選手
4T、4S2T、3A、3S、2Lz2T、3Lo、3F1Lo2S、3S+SEQ
4Sが3Sになってしまったのに最後に予定通り3Sを跳んで、3Sが2つに。
同種のソロジャンプ2つは許されないため、2つめが+SEQのコンボとして扱われ、
コンボ4つの違反となって最後のジャンプは0点に。
わずか1.2点及ばず、メダルを逃しました。
もし新ルールだったら・・・
2つめの3Sは余分なソロジャンプなので0点。
得点は増えずやっぱり4位。歴史は変わりませんでした。
2014OlympicFS(AFP)
●2011世界選手権FS 織田信成選手
冒頭4T3Tが3T3Tとなり、これ以上3T跳ぶのは違反です。
が、次に3A3Tを跳んで0点、万事休す。
開始わずか1分でした(@_@)
このとき新ルールだったら・・・
3A3Tの3A部分は認定。
美しいジャンプだったのでGOE+1としても9.5点、表彰台に乗っていました!
では織田くんが表彰台だったら歴史は?
ガチンスキー君シニア1年目での表彰台!という快挙はなくなり、
羽生くんがガチンスキー君に激しい闘志を燃やすこともなくなり、
2012年、世界選手権(ニース)の奇蹟のロミオはなかったかも。
やっぱり織田くんのザヤは必要だったんですね!(織田くんごめん)
2011世界選手権SP2位(Nikkkan)
■ザヤックとは
アメリカのエレイン・ザヤック選手のこと。
1982年世界選手権女子チャンピオン。
この時フリーで、ジャンプ6本中4本トゥーループ、2本サルコウを跳んだ。
同年、ISU総会で同一ジャンプの重複を制限するルールができた。
(Wikipediaより)
■リザルト
2015スケートカナダ
2014ソチオリンピック
2011世界選手権
■動画
2015スケートカナダSP羽生結弦
2014ソチオリンピックFSハビエル・フェルナンデス
2011世界選手権FS織田信成
ちなみに山本草太くんは、主要大会でザヤったことがありません(^^)
このままずっと行きたいですね!