波板パネルの作製(2)ほぞの溝による孤立部の強度 | 技術日誌

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ここでは,電子工作,木工などの趣味での記録を書いています。
なお当初はKMK研究所のメインテーマであるSPSのノウハウを書いてきましたが,順次SPSノウハウのページに複製を作っていきます。

 かなり前に「波板パネルの設計」のタイトルで記事を書きました。その後,ジグなどの作製に時間が取られていました。それも,波板パネルの作製を楽にするものばかりです。それらが出来上がったのでようやく波板パネルの作製に移ることができました。

 波板パネルの枠の上部と縦の柱との結合は三枚組継ぎとします。柱の端部に“ほぞ”を加工しました。また,側面には,波板をはめる溝を彫りました。このとき,ほぞの右に孤立部ができます。トリマ加工では,この孤立部を右に押す力がかかります。これまでの経験で,孤立部はトリマにより飛んでしまいやすいことが分かっています。写真では,孤立部がパイ菓子のようになっていて,特に飛びやすいと思われます。ここでは2 cm程(1×2材の幅の約半分)ほど溝をほぞの方に切り込みました。孤立部は大丈夫でした。

 

 どの程度切り込んだら飛ぶのか試すために,残りを1 cm位になる所(切り込み長さ約3 cm)まで切り込んでみました。するとポンと飛んでしまいました。今回,溝をほぞの方まで切り込むのは,波板が差し込まれるスペースを角(結合部)に作るためです。差し込む深さは1 cmとしましたので,孤立部を飛ばすことなく加工できそうです。