SPSで試料が一部熔融すると試料を取り出すときダイが破壊し,はねることがあります。取り出すときのぞき込んでいると顔にはねて大変危険です。この様な危険はアクリル板1枚で防ぐことができます。下の写真は手動プレス機の手前にアクリル板をセットしています。プレス機の下に合板を置き,合板には柱を立てています(左の方の白っぽい角材)。アクリル板をこの柱に,工作用クリップで挟むだけでOKです。ここでは,プレス機に手を入れられる様,アクリル板を左の方にずらしてあります。顔とダイの間にアクリル板があるような位置関係にあれば大丈夫です。柱の後ろの合板の上に別の角材が見えています。これは,合板の裏から木ねじ2本で固定しています。そして,その角材の手前に柱を立て,2本の木ねじ(写真には1本だけ写っています)で固定してあります。
移動式の安全ついたても簡単に作れます。合板に角材を釘または,木ねじで固定して,そこにアクリル板をクランプで留めるだけです。木ねじの場合,皿ねじを用い,合板の下からめり込むように強く締め付ければ,ねじの頭が置いた場所を傷つけることがないようになります(めり込まないときは,あらかじめ皿ねじの頭のサイズの穴を浅く開けておきます)。