あるIQテストの結果ですが
広い部屋と狭い部屋でテストをした場合
狭い部屋でした方が同じ人物でも
IQが平均2~3上がる
という結果が出ています。
なぜでしょう?
すでに本サイト(ココ)でも記しましたが
狭い空間の方がスピード感覚が上がるからです。
スピードが上がれば必然的に
集中力・記憶力がアップしますから
当然と言えば、当然なのです。
えっ?ホントか~
と言われそうですが
例えば、車を運転していて
徐々にスピードを上げて下さい。
視界にはいる面積がスピードに応じて
両端より狭くなり、前面がクローズアップされていきます。
いわゆる、目の前の事への集中度が高まるのです。
自動車産業界もこのことを理解していて
・スポーツタイプの車は、
室内空間を狭く曲線を多用して
運転手と車両との一体感を高めようとします
一方
・セダンタイプの車は、
室内空間を広く、直線を生かして
異空間を演出し、ゆったり感を高めようとします。
これは学習や研究についても言えるのです。
簡単に言えば子どもの学習室は狭い方が良い
となりますが、
すでに部屋を与えている家庭においては
簡単に環境を変える事が難しいでしょう。
そこで、ここでは、ごく簡単に狭小空間をつくり
学習効果を上げる方法をいくつか紹介します。
●学習机の両脇に「ついたて」を置く
これは高さは高くなくて良いです。
カッコいい加工ができると理想ですが
取りあえず机の両脇に段ボールでも20~30センチ程の
壁をつくってあげます。
もっと、簡単には、机上を狭くしますが
ブックエンドを2~3つ並べて置くだけでも可
20センチ程度だと横がみえるじゃん
と思われるかもしれませんが
手元の視界を狭めるだけで良いのです。
食卓で学習する子などには、移動できるので効果大。
●学習机は壁に向かわせる
いわゆる、前面がいろいろと見えないようにする
ということです。
最悪なのは、部屋の中央に向かって机を置くという配置
当然、アイドルポスターなどは
前面には貼りません。
●広い空間であれば、ついたてを上手く使う
これは身長程の高いついたてを椅子の後ろに置きます。
落ち着きのない、長続きしない子などは、これだけで不思議と
安心感を抱き集中できるようになります。
などです。
ちょっとした工夫ですが
どうぞ、それぞれの家庭環境に合わせて
工夫してみて下さい。
これは、子ども部屋だけではありません。
大人も読書する、学習する時など
視界空間を狭くすることで
スピード感と集中度が高まることに敏感になって下さい。
こんな簡単な事で
意外にもスゴイ効果を生み出します。
あべひろゆき