権利の前に義務を果たす 2 (保護者心得) | 家族を見つめる(家庭教育)

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昨日に引き続き
「保護者心得六カ条」作成経緯 六カ条は ココ クリック

かつて日本の家庭で、親は
「エラい先生の言うことはよく聞けよ」
と言い、先生は先生で
「いいか、親に感謝しろ、親の言うことをよく聞け」
ということを事あるごとに伝えてきました。
ところが、今では

「だいたい、親から教育しないとダメなんだよ」
「あの子の親、モンスターだから気を付けてね~」

職員室の先生たちの会話です。一方、親たちも

「先生がダメなんだよ」
「今度の先生は教え方が悪いから・・・」

と双方が自省することなく、攻撃し続けます。

果たして、今・・・
この間に挟まれた子供たちはどういう気持ちになるでしょうか?

「どこも問題ありで、尊敬にあたいしない」
となります。とすると、
「平口当たり前、テキトーに聞いとけ」
となるのも、当然の事かもしれません。

ここを、よくよく考えて下さい。
かつてキリストは

「まず自分の目から梁(はり)を取りのけなさい。
そうすれば、はっきり見えて、
兄弟の目からも、ちりを取り除くことができます。」(マタイ7-5)

と言いました。今このメッセージがピッタリです。

まず、自省しつつ、子供たちに、誰が何と言おうと
「あなたにとって最高の環境が与えられているんだ
 先生も親も、神様じゃないから間違うこともあるかもしれない、
 でも、一生懸命なんだ」
ということは、最低でも伝えなければなりません。

皆が
「あそこが悪い」
と責任転嫁するだけでは、問題は何も解決しません。
まず、自省して、己の立場から変えることです。


こういう現実を踏襲して
保護者心得の4番目
「学校や先生の批判を、子どもの前ではしないようにしよう」
という項目が生まれました。
最初はこの文言の中の
「子どもの前では」
というものがありませんでした。
後から付け足されました。
チョッと、ヘビーだから「せめて、子どもの前だけでも・・・」
ということなのでしょう。

いずれにしても
事が起こった時、まず、自省ありきです。
皆、他を責めるのが常態化しているのです。

だって、そうじゃありませんか?
よく子供が

「〇〇ちゃんだって・・・」

と言った時、あなた、子どもに

「人の事はどうでもいい、人と比較するな、まず自分を反省しろ」

そのパターン使っていませんか?
そっくりそのまま、自分に反してみましょう。

そして、この4つ目のエッセンスは
子育ての現場のみならず
夫婦においても、あなたの親に対しても
全く言えることなのです。
つまり、「幸せに生きるコツ」でもあるのです。


どうぞ、こういう背景を理解して
4項目目を噛みしめてほしく思います。

よろしくお願いします。

安部浩之


※ 明日は5項目目について記します