遺伝子工学の世界的権威である村上和雄氏 が、テレビに出演しているのをみました。
名だたる科学者達が出演する中、さも難解な言葉が飛び交うものと思っていたら、
ほとんど、街のお坊さんを髣髴とさせるいい意味での説教のように感じました。
遺伝子情報がドンドン解析され、人の生き死にまで操作できる世を予感させながらも、「それがわかってどうなるのだ?」という壁に突き当たる。
人の寿命を推し量ることより、その寿命をどう生きていくかに焦点を絞った対話だったように受け止めました。
現代の科学を背景に追求していくと、どうしても解けない部分がある。そこを”サムシンググレート”と呼び、前向きに解釈していくという発想は、ひとつの科学の答えであったようです。
遺伝子の働きのうち、5%しかわかっていないということも驚きですが、氏が科学と精神性の融合を唱えるまでの気が遠くなるほどの経緯と大いなる探究心には、頭が下がるばかりです。
遺伝子のスイッチをオンにするためには”感動”が必要だと聞くと、
フムフムなるほどと頷きつつ、目の前の課題に勇気を持って取り組もうとほくそ笑む私です。^_^;