●与信管理で不動産登記簿を見るポイント
こんにちは!
与信管理コンサルタントの牧野和彦です。
取引先が会社として、不動産を保有していれば、その不動産登記簿を調べます。
また、中小、零細企業の場合、代表者の自宅の不動産登記簿も調べます。
与信管理で不動産登記簿を見るポイントは3つあります。
(1)甲区に所有権以外の権利が登記されていないか
(2)乙区の抵当権は誰が設定したのか?
(3)共同担保目録の有無
(1)甲区に所有権以外の権利が登記されていないか
甲区には、基本的に所有権が設定されています。
それ以外の権利が設定されている場合は、要注意です。
例えば、差押、仮差押え、競売申立、仮処分などです。
こうした登記は、債権者や裁判所が抵当権の実行や競売をするために設定するものです。
(2)乙区の抵当権は誰が設定したのか?
乙区に抵当権が設定されてなければ、それは優良物件です。
ほとんどの不動産には設定されています。
問題は、抵当権者が誰かです。
一般の銀行、信金、信組などであれば、問題ありません。
名前を聞いたことがない会社や金融会社らしき社名は要注意です。
資金繰りが厳しくて、高利貸しや闇金などから資金を調達している可能性があります。
(3)共同担保目録の有無
不動産登記簿を取得するときは、必ず、共同担保目録(共担)付きで取得します。
申請時に共担付きにすれば、追加料金はかかりません。
共担を確認することで、こちらが把握していない不動産の所在が知ることがあるからです。
以上が、与信管理で不動産登記簿を見る3つのポイントです。
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