世界柔道金メダル 杉本選手
つぶやきます・・・
杉本選手 おめでとう!!・・・
KMJの葛西店に来院されている杉本美香選手が見事金メダルを獲得!!
左 杉本美香選手 中央 谷本歩実さん 右 岡明日香選手
杉本「金」オール一本で決めた日本99個目!…世界柔道
◆柔道 世界選手権第1日(9日・国立代々木競技場) 女子78キロ超級で、初出場で世界ランク22位の杉本美香(26)=コマツ=が同階級で日本人初の金メダルを獲得した。準決勝まで得意の払い腰などのすべて一本勝ちで進み、決勝では世界2位の泰茜(中国)に、一本勝ちに相当する反則勝ち。中国の6連覇を阻止し、通算99個目となる日本の世界選手権金メダルをもたらした。同級のエース・塚田真希(28)=綜合警備保障=と女子78キロ級の緒方亜香里(19)=筑波大=は銅メダル。男子100キロ超級の鈴木桂治(30)=国士大教=は初戦敗退した。
日本女子の悲願を達成したのは166センチ、97キロの世界では小兵の杉本だった。体の大きな海外上位選手に、払い腰、大外刈りと豪快な投げ技で大暴れ。52年ぶりの東京開催の夢舞台で表彰台のド真ん中に立った。柔道の創始者・嘉納治五郎師範のレリーフ入り金メダルを首に「ふぅ~、すごく重いですねぇ」と感涙とため息。全戦一本勝ちに「今思えば、すっごい気持ちよかったあ。小さくても勝てるんだと見せたかった」と、笑顔をはじけさせた。
アテネ五輪金の塚田でも破れなかった壁を壊した。99年の階級変更後、この階級で日本人の金獲得はなし。塚田も中国勢に屈してきた。だが今年から出場規定が変わり、各階級で1か国2人の出場が可能に。塚田の陰にいた杉本にチャンスが巡ってきた。「悔しい思いをしてきた。決勝では絶対に(塚田と)戦いたい」と胸に秘めていた。
決勝では、塚田が準決勝で負けた中国の世界2位・秦茜と激突。闘志むき出しの柔道で秦を反則負けに追い込んだ。北京五輪金で4連覇中の女王・トウ文(中国)がドーピング問題で来年9月まで出場停止となり、同じブロックの世界1位ポラウデル(スロベニア)が1回戦で敗退。その追い風にも乗り切った。
幼少期は器械体操に夢中。柔道を始めたのは遅めの11歳だった。コマツ柔道部の恩師・松岡義之監督(53)は「運動能力が高く技のキレ、技術は世界トップ」と評価。小さくて高性能、さながら“コマツの小型トラクター”だ。ようやく花開いたが、けがに泣かされた柔道ロードでもあった。両足の内側側副じん帯を断裂、右足甲には8年前からボルトが入っている。「けがも多くて悔しさばかりだった」と振り返った。
12年ロンドン五輪へ向け「これがスタート。おごらずやります!」と杉本。最終日の13日に無差別級で2冠締めを狙う。
◆杉本 美香(すぎもと・みか)1984年8月27日、兵庫県生まれ。26歳。11歳から柔道を始め、大阪・汎愛高―筑波大を経て07年にコマツ入社。08年講道館杯優勝。09、10年全日本選抜体重別78キロ超級優勝。国際大会は09年グランドスラム・リオデジャネイロ大会優勝。世界柔道は今回が初出場。得意技は払い腰。166センチ、100キロ。血液型A。