先日、NHKEテレの「ETV特集」で、元南海ホークスの主砲として活躍し、40歳でホームラン王と打点王の2冠を獲得し、昨年亡くなった門田博光さんの特集があってて、裏録してたので、観ました。

 

折しも、私が月曜日から仕事で新しいことを覚えるべく研修を受けることもあり、ある意味参考になるかなと思って観ました。

 

私が門田博光という野球選手を知ったのは、1988年の小学5年の年。

当時、40歳になってて、フツーなら引退しててもおかしくない年齢の彼は、南海ホークス(現福岡ソフトバンクホークス)の主砲として活躍し、豪快なスイングで放つホームランの姿に衝撃を受けました。

当時の常勝軍団西武の秋山、清原、それに阪急のブーマーなどなど、各チームにホームランバッター、スラッガーが勢揃いしてたパ・リーグで、彼らよりも一回りも年上の門田さんがホームラン王と打点王に輝き「中年の星」と称されてたのをTVのスポーツニュースで毎日のように観て「この人、凄いな」と子供心に感じたモノです。

その後、南海ホークスが福岡に移籍して福岡ダイエーホークスになることとなり、子息の進学とかの問題を考えて、同じ関西のオリックスに移籍し「ブルーサンダー打線」の中軸として活躍するも、数年後に、当時の田淵監督からのラブコールで福岡ダイエーホークス(現福岡ソフトバンクホークス)に移籍して活躍するも、1992年を以て引退。

晩年は、糖尿病で入退院を繰り返したり、私生活で離婚を経験したり、野球からは遠ざかり、兵庫県相生市の山奥の別荘地で生活してたそうです。

 

今のような効率追求の時代、如何に綺麗にスマートに器用に魅せるかが良しとされる時代において、門田さんのようなたたき上げの天才肌というか職人肌の人は中々生きづらいのかも知れないけど、彼の姿を観て、私も基本、不器用で上からも下からも色々言われ、なじられるけども、自分自身の為に、自分の持ってる武器で闘うしかないと信じて、それを貫いた門田博光さんがどうしても眩しく、シンパシーを感じるのです。

 

彼自身、父親の事業失敗で、貧しい幼少期を過ごし、貧困から脱するために何が出来るかを模索してた子供時代、巨人の川上哲治氏が小さい身体ながらも野球界で活躍してた様を観て「自分のように小さい身体でも野球で成功できるのでは」と思い、独学で野球を始めて、中学、高校と野球部に入り、その後社会人野球で結果を出して、プロ野球の世界に入り、選手生命を脅かすアキレス腱断絶に見舞われても、ホームランにこだわり、そのために練習でも重いバットで練習したり、アキレス腱のケガを機に毎日、電車で球場まで通うなど、独自のアプローチで野球を続けて、向き合って、40代半ばまでやれたこと自体、ただただ、感服するほかないのです。

 

最後の方で、一時期関わってた、関西の独立リーグのチームで、門田博光さんの教え子だった元野球選手の人が「周りから何と言われても、信念を持ってやり続けることの大切さを学んだ。」と言うコメントをしてましたが、仕事を続ける上でそうした精神は大切にしなければと思いました。

 

色々あるけど、来週からまた、頑張ります。