最近、BS11で「白い巨塔」が火曜日の夕方に2話連続で放映されてますね。

 

山崎豊子さん原作の不朽の名作。これまで田宮二郎さんなど、数々の名優が主演してきました。

BS11では2003年に唐沢寿明さんと江口洋介さんのW主演で放送され、好評を博したフジテレビ系「木曜劇場」枠で半年にわたり放映されたバージョンがデジタルリマスタリングで再放送されてます。

 

関西の国立大学病院を舞台に、外科医として天才的なスキル、実績を持ちながらも、出世や権力に執拗に固執し、さらなる高みを目指すも、ある事件を機に人生が変わって行く財前五郎と、彼の同期でありながら、権力や出世には関心なく、医者として患者に向き合い、ともに病気に立ち向かう事を信条とする学究肌で、正義感の強い内科医の里見脩二。性格も価値観も医者としての向き合い方も対照的な2人の姿を通して、「白い巨塔」と呼ばれる国立の大学病院の権力闘争、周囲の人達の人間模様、医療過誤問題などの知られざる実態を浮き彫りにしつつ、「インフォームドコンセント」や「終末期医療」など、2000年代初めから少しずつ行われようとしてきた医療の新しい方向性にも着目してて、医療ドラマでありながら、人間の業に鋭く迫る作風で、実に見応えある作品です。

 

この作品を観ると、本当の意味での患者のための医療とは何かとか、命の尊厳のあり方とは何かとかを改めて考えさせられて、今の時代にこそ観るべきドラマだと再確認しました。

 

先日からは第2部に突入して、医療裁判を軸にしたストーリーに入ってますが、最後まで観たいと思っております。