🙂、
『 32年前…
おそらく もう既にその頃から
先生には特級退魔師としての善の顔 と
闇道士の首領の後継者としての闇の顔が
あり、先生はその狭間で揺れていた……。
しかし、不可解な事が2つあります。
1つ目は 32年前… 瀕死の重症を負った私を
見殺しに出来たのにもかかわらず,私の
命を救い尚且つ,無力化した私を退魔師
として甦らせてくれた事。
もう1つは、数日前にチベットにある
闇道士の総本部が爆炎によって一瞬で消滅した
との報告が入っております。。
これは先生がやったんですね。。
あなたは32年もの歳月を掛けて
闇道士の組織を壊滅させ
闇道士たちを闇に葬った… 。
残された闇道士は 海童君と
あなた だけです。。 違いますか?』
👩🏻🦰
『 …‥…‥。』
🙂、
『 しかし……
考えてみれば
私は先生からお聞きした生い立ち以外の
他の話を殆んど知らないんですよね……。
ぜひ、教えていただけませんか? 』
👩🏻🦰
『 全ては私の父……
闇道士の首領、我伝の歪んだ企てから
始まりました…。』
🧧👨
《 我伝は 元は優秀な特級退魔師でした…
父は 息子である 直伝 の事をとても可愛がって
いました…。
しかし、そんなある日,妖魔との戦いに
巻き込まれ、仲間の退魔師の放った術が
戦乱の中で飛び出した直伝に誤爆し
直伝は命を落としました………。》
👨、
《 我伝は直伝を甦らせようと…
悪魔と取り引きをしました。
こうして我伝は 悪魔の手先、
闇道士となり堕ちました。。。
やがて首領にまで上り詰めた父は
直伝を甦らせるために、
母の身に 闇の禁呪法を使い命を宿しました。
しかし、生まれたのは直伝ではなく
この私と双子の妹でした。
この世に生を受けた瞬間を今でも
覚えています。。。》
👶
《 私は生まれて直ぐに目が見えていました。
👁️ 👁️
私が目を開いた瞬間、母と双子の妹は
一瞬で炎に包まれました。
🔥🔥
🔥👤👤🔥
私の瞳には 自分でも制御がしきれないほどの
炎の力が眠っていたのです。
悪魔の習性…
すべてはより強力な個体をつくり出すため。
皮肉にも2人の魂を吸収した私はより強さを
増しました。。。
その時から
私は自分の目を封印しました。。
そして その時から父にとっては
私は母の代わりの女であり
父のために戦うための剣でした。。。
母と妹の命を奪ったの私……
私は我伝の言うことに何でも従いました…。
闇の禁呪法で誕生した私は
不老不死であり、きっと未来永劫そうなんだと
思っていました………。》
👨、 🖐🏻🧑🏻
《 そんなある日…
父はアジトに乗り込んで来た
ある男と対峙し敗れた。
それが あなたの父、重元老院…
命辛々、逃げのびた我伝は 元老院への復習
のために より冷酷さと残虐性を増して行き
ました……。
気付けば 私はそんな
父に対し嫌悪するようになっていました。》
👩🏻🦰、
《 そんなある日……
私は 闇道士としての任務を終え
ボロボロの体で倒れていたところを
あるひとりの男に救われた、それが私の
退魔師の恩師である 薩摩 一。
🙂『あ、目が覚めましたか? 良かった☆』
彼はとても強く。そして優しかった。
私はいつしか 彼に惹かれはじめ
闇道士である事を捨て退魔師となりました。。》
👩🏻🦰🙂
《 そして 私が特級退魔師になる頃に
私は 薩摩 一 と夫婦となりました。
彼と過ごす日常は とても幸せでした。
しかし、そんな日は長くは続かなかった…
😣
私と 愛しあう度に
彼の体には
私の炎の力が蓄積されていたのです……
👩🏻🦰、
このままでは彼は死んでしまう……
私は 彼に別れを切り出しました……
しかし……、
😔
『 頼む…─ 私と一緒にいてくれ…、
愛してる。。
私は 君の炎に焼かれて死ぬなら
悔いなく 幸せに死ねるのだから…。』
🔥 🔥 🔥
🔥🙂🔥
そして… 彼は最後の瞬間、炎に包まれて
死んでいった。。。
私と過ごせて幸せだった
という言葉を遺して………。》
👩🏻🦰
『 次のひとも……
また 次のひとも……
私の愛するひとは
いつも同じ結末を迎える…。』
👩🏻🦰
《 そして
それが 父,我伝が 私に掛けた 呪い である
ことに気付いたのは それからしばらくしての
事でした……。
この 呪いが解けるのは この呪いを掛けた本人
である 我伝 だけでした……
私は この呪いを解いてもらうことを条件に
我伝の元に戻り ある日は闇道士 として
また ある日は 我伝に献金するために
退魔師 として 活動を続けていました… 》
👩🏻🦰、
《 そして そんな ある日、
私の前に あなたが現れた…………。
まるで 彼の生き写しのように
そっくりな あなたが……。》
🙁
『 チーッス。 オレ、重とらお。
親父……、 あぁ… 重元老院の紹介で
修行しに来ました。』