🦢
【 女神降臨 】
👴鬼ヶ島太郎
【 マリア様 ☆ お紅茶が入りましたよ☆】
👩 鬼塚マリア
【 ありがとう☆ 太郎さん☆】
👩【 もう‥ 気付いているんでしょう‥】
☕️
👴?
【 はいっ‥? 何にでございましょうか? 】
👩【 ううん‥ だったらいいの‥ 】
☕️
《 マリアの回想シーン 》
🧍♀️♡🧍♂️
👤🐇🦢🐏🐐🦔
父と母 は 同じ師のもとで出会った
ふたりでペアのハートの短輪戦士
だった…。
ペアでのハートの短輪戦士が誕生した
事は 異例中の異例…。
♤♢♧🃏
他の短輪戦士たちが世界の平和のために
闘うのが使命なのに対し……
ハートの短輪戦士の主な役割は
他の短輪戦士では倒すことの出来ない
魔物を倒すこと …
そして傷付いた人々を救済し
乱れた世界の調律を保つこと…
🦢
🧍♀️🏹──══════ ↣❄️🤯
戦力に優る母が魔物たちを撃退し…
🐏🧍♂️🪄 ✨✨🧘🏼♀️🧘🏻✨✨
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
術力に優る父が傷付いた人々を癒し
人々が見た魔物や闘いの記憶を消し
世界の調律を保つ……
こうして私たちハートの短輪戦士は
人々の知らないところで
地上の平和を保ってきた……
🧍♀️👧🏻👩🧍♂️
いつしか そんな ふたりが惹かれあい
私とハスミは誕生した…
私は どうしても
父と母の後を継ぎ 次のハートの戦士に
なりたかった…
はじめのうちは 全ての面において
私が勝っていた……。
ところが‥…
ふたりが10歳になる頃には
ふたりの力の差は 明確に現れはじめた…
ハスミの才能はズバ抜けていた…
👧🏻🏹───═════↣
ハスミは母のように戦闘に優れているだけで
はなく…
👧🏻🪄✨✨✨✨✨✨✨✨✴️
父のように 術力にも秀でていた…
👧🏻
🧑🎓🤵🥷👼
まるで暗闇を打ち消す
天の光のように
温かい心を持つハスミ…
そんなハスミの周りには いつも誰かがいて
そこには笑顔が溢れていた……
👩
子供ながらに 私には わかっていた…
天が 次のハートの戦士に選んだのは
ハスミなのだと……
🧍♂️👧🏻🧍♀️
👩
子供の頃の私は
心のどこかで
そんな妹のことを
疎ましく思っていた……
そんな 私の心に
一瞬 、悪魔が囁いた……
少しだけ…
ただ ほんの少しだけ…
ハスミのことを
困らせてやりたかっただけだった……
でも それが 取り返しのつかないことに
なるなんて………
普段は怖がりなハスミ……
私は ハスミを強引に
ハートの短輪戦士にいい継がれる
決して近づいてはいけないといわれる
禁断の祠に連れて行った…
🏛️👩👧🏻
この祠の中には人に危害を与えるほどの
力のない低級な魑魅魍魎たちが
普通に蠢いている場所…
私は以前、ここに来て その事を知っていた…
💀💀う~ら~めしや~
👧🏻
【 ヒイッ~… 恐いよ お姉ちゃ~ん、
早くお家に帰ろうよぉ~…💦】
👩
【 あっはっは♪
ハスミは こーんなのが恐いのぉ~
私はぜーんぜっ ヘッチャラだよー♪☆】
私が目を離した 瞬間だった…
決して開けてならないと云われていた
パンドラの箱の魔力に魅了されたハスミは…
パンドラの箱に触れてしまった…
👧🏻
【❤️何これ?ハートの紋章がある☆】
📫(←箱の絵文字がない😂)
❤️
🤚🏻
👩
【 ハスミ!! その箱に触れちゃダメッ!!】
ハスミがその箱に手を触れた瞬間…
📫️
💔パリーン……
🤚🏻
箱の封印が解け……
ガチャッ……
📭
🕷️
ガリッ…
👆🏻
👧🏻
【痛いっ…、】
そして
箱の中から 上級の魔物たちが一斉に飛び出し
て行った……
そして……
あの 冥界の女王 も……
👤🕷️
🧍♀️🧍♂️👧🏻 👩
父も‥ 母も‥ 私たち姉妹も‥‥
パンドラの箱から飛び出してしまった
魔物たちと戦った……
その甲斐もあり‥ 殆んどの魔物たちは倒した…
このまま 事態は終息するのかと思っていた…
けれど……
そんなある日の夜……
上級の魔物に敗れた母は
魔物の身体を乗っ取られ
私たちに その矢を向け襲い掛かってきた……
🕷️🕸️
🧍🏿♀️🏹 🧍♂️💦 👩
═══┱┱┱┱┱┱┱┱┱
═┹┹┹┹┹┹┹┹┹
👩🏿
魔物となった母は
まるで憎悪と怨念の化身となり
凄まじいほどの邪気を放っていた…
何度、倒しても 直ぐに再生し甦える…
私たちには成す術がなかった……
はじめて覚えた感覚……
私たちは死を覚悟した……
そんな母を仕留めたのは…
──═════───────
|| 👧🏻 ||
| 🏹 |
──════∮───────
突如、覚醒した ハスミだった……
👧🏻はぁ はぁ…
🏹
ハスミの矢を受けた 母は…
取り憑いた魔物と共に
黄泉の門 の向こう側にある
世界に封印された…
👩🧍♂️
👧🏻🏹ザッ!!
👨
【 ハスミ… 落ち着きなさい…
もう終わったんだ……、 】
👧🏻
その日から…
ハスミから 笑顔が消えた……
👩
すべて…
私のせいでこうなった……
せめて私に出来る償い
父と母の後を継いで
ハートの短輪戦士になるという私の夢は
ハスミに譲ることにした………。
それから数年後……
私たち姉妹は中学生になっていた
ある日…
ハスミが 暴走しはじめた……
═══┱┱┱┱┱┱┱┱┱
═┹┹┹┹┹┹┹┹┹
🕷️🕸️
👧🏿🏹
═┹┹┹┹┹┹┹┹┹
あの日の母のように……
そう
冥界の女王 の真の狙いは……
母ではなく……
はじめからハスミだった……
👤🕷️
👧🏿
🕷️🕸️
👧🏿🏹 🧍♂️👩
═══┱┱┱┱┱┱┱┱┱
═┹┹┹┹┹┹┹┹┹
魔物に取り憑かれたハスミの力は
私たちには手に負えぬほどだった……
私たちに残された手段はひとつしか
なかった……
《生存》👧🏻══💔══👧🏿🕷️《封印》
私たちは 禁呪法 ハンチャーを使って
善のハスミ と 悪のハスミを2つ割り
悪の心を持つハスミを時空間を超えた
どこかに飛ばし、その扉を封印した…
そして万が一,再び、ハスミが暴走しないよう
ハスミの記憶を塗り替えた…
これによって
ハスミの短輪戦士としての才と力の
半分を失った…
👩
すべて 私のせいだ………
これからは ハスミに代わって
私がハートの短輪戦士になる…
誰より強く正しい短輪戦士に………
私たち姉妹が 高校生になる頃……
あの禁断の祠は深い森と🌲🌳
🧱🏛️🧱高い壁に覆われ
その上に
別荘という名目で建物を建て
誰にも近づけないようされていた……
政治家となった父の意志だ…
他の誰も近づけないために……
二度とあの悲劇を繰り返さないために…
👩🏹
高校生になった 私は 厳しい鍛練と修業の
甲斐もあってか これまでくすぶっていたのが
まるで嘘だったかのように
私の短輪戦士としての才能は一気に開華した。
その後、
私は 政治家となり多忙をきわめる
父に代わって あの禁断の祠を守る
ハートの短輪戦士になると伝える……
すると……
👨
いつも穏和な父が
烈火のごとく激昂した…
私は
とてつもない罵詈雑言を
浴びせられた……
👩
それは まだ子供だった
あの日から
ひそかに気付いてたこと……
父は…
母とハスミを あんなふうにした
この 私のことを …
私の罪を
未だ 心のどこかで 許せていなかったのだと……
👧🏻
そして 私たちのその話を
ハスミは聞いていたのだ………
運命の矢は
どこまで私たちを苦しめるのか……
👩
ある日、私が外出先から帰宅すると……
胸に矢が突き刺さった父が倒れていた…… 👨
もう息をしていなかった……
👧🏻🏹
【 大丈夫…
もう大丈夫だよ、お姉ちゃん…
他のハートの短輪戦士候補たちも
みんなハスミが始末したから…
これで お姉ちゃんがハートの短輪戦士に
なれるね… ♪☆】
ハスミは そう言うと
無邪気な笑みを浮かべた…
そのとき…
私の心にふと 一抹の不安が過った……
《生存》👧🏻══💔══👧🏿🕷️《🔒️封印》
あの日… ハスミに行った禁呪法は
成功していたのだろうか……
もしかしたら………
《生存》🕷️👧🏿══💔══👧🏻《🔒️封印》
誤って 悪の心のハスミを生存させ、
善の心のハスミを時空の彼方へ
封印してしまったのではないだろうか…
👩
もう後戻りなど出来ない…
何故なら ハスミの行動はすべて
この私のことを思ってしている
ことなのだから…
ハスミを変えてしまったのは
すべて この私のせいなのだから……
私はハスミを守るために
そしてハスミの暴走の被害を抑えるために
ハートの短輪戦士に伝わる
全ての金呪法をきわめた……
その後は ハスミが暴走を起こす度…
私は 金呪法を使って
人々の記憶を塗り替え改竄し
ハスミが壊したもの や ハスミが
奪ってしまった
生命を改に創造し つくり直した。
それから 私たちは父が残した遺産で
他の誰にも頼らず 2人だけで
支えあって暮らしていた……
この頃のハスミは 安定していて
もう暴走をしなくなっていた…
私とハスミが大学を卒業する頃、
何かと 私たち姉妹のことを気に掛けて
くれていた 父の親友 追九おじさまが
訪ねて来た。
👩
【 追九おじ様 お話って何?☆】
🧓🏻
【 ああ~ マリアちゃん☆】
👩💦
【 ええ~っ⁉️ わたしが 国会議員に…、⁉️】
🧓🏻
【 あっはっはっ
何もそんなに驚くことはない☆
今は亡き お父さんの鉄の正義の意志を
受け継ぐのは それは他の誰でもない
マリアちゃんが最も相応しいと思う。
大丈夫、何もおそれることはない
この私が上手く行くようバックアップ
してあげようじゃないか☆
志半ばで 亡くなってしまった お父さんの
ためにも この国で薄れつつある
正義のためにも!!】
《 それから数年後… 》
📖【 週刊 正義 !】
鬼塚マリア 議員
献金受け取り疑惑…
👩💦
【 そんな、こんなのデタラメです!、】
🧓🏻
【 ああ、わかってる…
日本腹黒党の仕業だろう…
だが……、
我が党も今は大事な時期
僅かでも足を引っ張られるような事が
あったら困るんだ
すまない…
今回ばかりは相手がわるい、
今の 私の力では 庇いきれん…
君のお父さんが立ち上げた
この 南出藻反対党の党首は
責任を持ってこの私が引き継ぐ… 】
わたしは 直ぐに気付いた……
追九おじさまの目的は総理大臣に
なることなどではない……
あの禁断の祠の魔力だ……
あれほど優しかった追九おじさまも…
あの禁断🧱🏛️🧱の祠の魔力に
魅了され
惹き寄せられてしまったのだと……
あの禁断の祠を渡すわけにはいかない……
その翌年…
私は 人々の記憶を塗り替え
新党 日本法羽毛党 を立ち上げた…
【 最年少党首 誕生!!】
👩
新党 日本法羽毛党 党首
鬼塚マリア
【 この国の人々のために‥
この国の正義のために
がんばっちゃい
まりあ!!】
協力者もできた……
👩🏼💼
甘不和党 党首
伊達麻季
【 マリアさん‥ わたくしは
あなたの考えに賛同します!!
ぜひ 我が党も 協力させていただきたい!!】
🤝
ただ………
私は何か悪い予感がするのです……
最近はおさまっていたはずの…
ハスミの暴走が 再び
動き出しているのではないかと……
いや、本当は気付いていた…
ただ、現実を見るのが こわくて
見て見ぬふりをしていたのかも知れない‥‥
私には ハートの短輪戦士の資格はない……
👴
太郎さん……
いいえ、世界が乱れる時に現れるという
赤い短輪を持つ選ばれし短輪戦士
桃たんわ太郎さん…
私は あなた大ケガをしてをここに
来たとき…
もし、私の身に何かあったら…
あなたが 私に代わって
ハスミの暴走を止め
あの禁断の祠を封じ込めてくれるだろうと……
心のどこかで かけていたのかも知れません‥
私はこのメッセージを
ここに残します…
いままだ記憶がないけれど……
赤い短輪の力によって あなたの記憶が
よみがえる頃、あなたが
このメッセージを聞いてくれることを信じて…
🦢
《REC》
👩
ハスミ……
私はもう自分の運命からも
真実からも逃げない‥
もし…
あなたがあの祠の封印を解こうと
する その日が来るのなら……
私は ハートの短輪戦士として
矢を抜くことになる……