読むと損した気分になる妄想ドラマ《番外編》
~ EPISODE YAMAKI ~ ③
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女神ミラの声
《 なぜ、そんなに
あの人間の男に固執されるんですか?!!》
👸女神ミラ:
『 ラテ様、 確かにラテ様は
彼とふれあううちに以前には
あまり見られなかった
優しさや、誰かを思い遣る心を得ることが
出来ました……
その点においては彼に感謝しましょう……
でも、 所詮、相手は人間。たかだか人間です!!
しかも、我々が賭け事のために脚色し一度に複数体、
誕生させた量産タイプの人間です。
ラテ様とは あまりにも身分が違いすぎます、
いや、次元そのものが違うのです!!』
👩ラテ:
『 ミラ……、
寅ちゃんこと悪くいうのはやめて…
彼のことを悪く言われると
なんだか、とても悲しくなるの……… 。』
👸女神ミラ:
『 申し訳ありません、言葉が過ぎました……
しかし、ラテ様はこのまま行けば神の力を完全に
失い……ただの人間になってしまいます。
現にラテさまの体は人間化が始まっています。
神々の中とはいえ、ラテ様に取ってかわろうなどと
善からぬこと考える者もいます。
そうなれば今度は彼自身にも危険が及ぶかも
知れないのですよ。
今ならまだ間に合います。』
👩ラテ:
『 ミラは …
彼のこと、どうするつもりなの……?』
👸女神ミラ:
『 彼には ラテ様を諦めてもらう 代償として
本来ならあり得ませんが、
何度でも瞬時に、転生、再生できる力を与え、
そのうえで 未来永劫、神の使いとして
この世界で生き続けて貰います。』
👩ラテ:
『 ベガ、ベガもいるんでしょう?
ベガはどう思う?
私は寅ちゃんと離れたくないの。
人間界で無理なら 彼を神に昇格させ、
私の婿として天界で迎えいれようと考えるんだけど…』
ニコニコ
👸女神ベガ (段原瑠々):
『 わたしは ミラさんの意見が正しいと思います♪
しかし……
ラテ様がそこまで彼を想われているのでしたら♪
ミラさんが彼に 何度でも転生し、再生する力を
注入したあと、ラテ様が 彼と融合する。
ラテ様は彼の意識世界の中で元の神の力を取り戻すま
で しばし、眠りにつき。
その間に彼は 何百回と輪廻転生を繰り返し
再生し続けるうちに神に昇格、彼が覚醒したら
晴れてラテ様と彼は結ばれるというのは
いかがでしょうか?
意識世界の中であればラテ様の神の力は消失する
ことはありませんし、
彼ともずっと一緒にいられます。
いざという時は、眠っている間でも少しなら
彼のことを助けてあげることも出来ますよぉ♪☆
彼にとっては遥かに気の遠くなるような時間の
流れですが、我々、神にとっては僅か数年の
感覚です♪☆』
👩ラテ:
『 うん、さすがはベガ!!☆
それ!! ナイス アイディアだと思う!!☆
私、それ大賛成!!☆』
👸女神ミラ:
『 ベガよ……、
そんなことが出来るのか?!!☆ 』
👸女神ベガ:
『 ミラさん、忘れましたか??
私は 数ある神々の中で唯一、
彦星と織姫 の術が使えるのですよ♪☆』
👸女神ミラ:
『 そ…、そうか、その手があったか………、 』
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👸女神ミラ:
『 ベガよ…… お前……、
ラテ様に あんな嘘をついて…… 』
👸女神ベガ:
『 ミラよ…… 君も気付いているだろう、……
我々の世界には 危機が迫っている……
私はこう見えて 軍神だ いつもニコニコと
笑っているわけにはいかない
お姫さまの気儘にいつまでも付き合ってはいられ
のだよ。
数日後…、ラテ様を彼の意識世界の中に
封じ込める…… それが例え
禁じられた魔法であったとしてもな……。
それに、さっき ラテ様に説明したことは
あながち嘘ではない
僅かだが それが実現する可能性はある。
まぁ、それは限りなくゼロに違いがね…… 。』
✨✋✨キラキラ
☄️
👸女神ミラ:
『 ラテ様………
報われるはずのない… その愛のために……
せめて、何かのお役に立てるやも知れません☆
あの流れ星に願いと希望を乗せて………』
♈♉♊♋♌♍♎♏⛎♐♑♒♓
✨✋✨キラキラ
《星空に星座が輝く…》
☄️
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🌌
眠っている
😪ヨモギダ寅男:『ムニャムニャ………』
寅男の寝顔を見つめている…
👩ラテ:『 ごめんね… 寅ちゃん…
私が封印されてしまう前に……
寅ちゃんに私の力の半分をあげるね。
何か困った時に役立ててね……
寅ちゃん、次にまた会える その日まで元気でね…。
この世界では あのひと とやり直してしあわせに
なってね………☆』
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《数日後……》
🦈【シャークキングコーヒー 本社】
🏙️
😐ヨモギダ寅男:
『 ラテちゃん……
君は…… どこへ行ったんだ………?』
👩山木梨沙:
『 失礼致します、
社長、資料をお持ちしました……
あっ……………、 』
😦ヨモギダ寅男:
『 き、君はこの会社のひとだったのか……?』
👩山木梨沙:
『 また 逢えて…… よかったです……
あれから、この数日間、
すごく…… 逢いたかったです……(涙)』
ズキン…
😓ヨモギダ寅男:
『 きみは…… 一体………。
あ………、えっと……、
はいっ…… コレ…… 、(ハンカチ)』
✋《偶然、手が触れあう………》 🤚
《👩
その瞬間……… 私の記憶が戻った…………》
👩山木梨沙:
『 寅男さん………、 』
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《 でも……、
彼の記憶は戻らぬまま………
私は 彼のことを見ていることしか
出来なかった………… 》
《 彼の前から
ラテさんが 忽然とが姿を消して………………
しばらく経った ある日のこと
彼は…… 茫然としていた……………》
😶
🏡
👩山木梨沙:『 寅男さんっ!!☆』
😯ヨモギダ寅男:『 梨沙さん……、』
😃ヨモギダ寅男:
『 よかった~☆ しばらく会えなかったから、
オレ、てっきり 梨沙さんにフラれちゃったのかと
思っていたよ♪☆』
👩山木梨沙:『 ラテさんは……?☆』
🙄ヨモギダ寅男:
『 んーっ? ラテさんって誰のことだ?☆
あ…、 カフェラテが飲みたいってことか☆
いま、入れるよ♪☆』
👩山木梨沙:『 私のこと覚えてる……?☆』
😃ヨモギダ寅男:
『 もぉ~~ 梨沙さん 冗談キツいなぁ~~~
オレたちは結婚する予定じゃん♪☆』
👩山木梨沙:『 う、うん!! 正解!!♪☆』
😃ヨモギダ寅男:
『 あ、今日、ここ泊まってく?♪☆』
👩山木梨沙:
『 うん!! パエリア作ってあげるよ♪☆』
《 それから2週間後……… 》
《 ヤツらが攻めて来た…………》
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🌑
✈️
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🏡 🔥
🔥
(梨沙をかばって倒壊した家屋の下敷きに………)
😟ヨモギダ寅男:
『 が…… がはっ…………、』
👩山木梨沙:
『 寅男さん……、 しっかりして!!
ハッ………、
』
🌪️
👽シコメ:『 しまった…… 過って
ヨモギダ寅男を やってしまった………』
⚡
👽ホホ:
『 シコメよ…… まあ、良いではないか……
この世界の ヨモギダ寅男は力が弱いようだ…
どのみちピタンコン様の寄生対象外だ……
この世界にもう用はない
強いエネルギーだけ吸収して
この世界は滅ぼそうぞ…。
時間もあまりない…… 先を急ぐぞ……。』
🌪️
👽シコメ:
『 それもそうだな……
そこの女よ…… そなたも運のない女よ……
この世界が
もし、その男が存在しない世界であれば
何事もなく平和に暮らせたものを……
あえてとどめはささん……。
絶望の中、その目で この世の終わりを最後まで
見届けるんだな。 アッハッハッ♪☆』
《 化け物たちは立ち去っていった…………》
👩:山木梨沙:
『 寅男さん!!』
プシューーーッ
《ガスが漏れ出る音……》
😟ヨモギダ寅男:
『 ま、マズい……
梨沙ちゃん……… 聞いて……、
オ…、 オレはもうダメだ……
がはっ…………、 君だけでも逃げるんだ………、』
🐒
😫《寅男の体から金猿が飛び出してきた…》
ブォォォーーーッ
○ ○ ○ ○ ○ 🐒
ブォォーン!!
🌑《 時空に穴が開いた……… 》
👩?!!
😟ヨモギダ寅男:
『 その中に逃げるんだ……
君だけでも……… 生き延びるんだ……………
梨沙さん……
ありがとう…… しあわせだった……』 😖ガクッ……
👩山木梨沙:
『 寅男さーーーんっ!!
うっ……… うっ………、』
………………………………………………………………………
💥ドッカーーーーーン!!
《こうして 私たちの居た世界は消滅した……》