🐈さくら:『 ミャーー 』
☕🙎清水佐紀:
『 ねぇ、その先生ってどんな方だったの?☆』
☺️ヨモギダ寅男:
『う~ん…、ひとことで言うと
熱血教師かな~☆』
==========回想シーン===========
《 私はね…、小学1年生~5年生まで
ばめんかもくしょう
場面緘黙症 という 、普段は家などでは
普通に人と楽しく元気に話せるのに
特定の場所になると人と話せなくなるという
なんというか一種のメンタル的な症状に
悩まされる少年だったんだ…… 。》
《 少年時代のヨモギダ寅男 》
ポツーン… 😞『……』
《 私の場合、その特定の場所というのが
学校で、学校では誰とも喋ることが出来ず
当然、友達も出来るわけがなく…
いつも ひとりぼっち だった… 》
《 でも、私が6年生になった頃、
そんな私を変えてくれる先生が
現れたんだ… 》
《 👩 工藤 先生……… 》
《 6年4組 》
ポツーン… 😞『……』
👩『 細谷先生が産休のために長期の休暇に
入るため、 細谷先生に代わって
今日から このクラスの担任になりました
《黒板に名前を書く》
工藤 遥 といいます。
みなさん、よろしくお願いしま~す。☆』
生徒一同《 よろしくおねがいしま~す !!》
男子生徒《せんせい、かわええ~…》
女子生徒《せんせい、彼氏はいますかぁ~》
ポツーン……
😞ヨモギダ寅男:『 … 』
《😞》
👀工藤先生:『 んっ…? 』
=======================
《 次の日… 》
生徒たち:
《 先生、おはようございま~す!!》
👩:工藤 先生
『 は~い おはようございま~す 』
ポツーン…
😞テクテク… 《寅男が淋しそうに歩く》
👩工藤 先生:
『 あっ、ヨモギダ君、おはよ~う☆』
ビクッ!!😨ヨモギダ寅男 😲オド オド……
ペコリ (._. :) 頭を下げて早歩きでその場を立ち去る。
👩工藤先生:
『えっ…?』
====================
《 翌日 … 》
ポツーン……
😞ヨモギダ寅男:『 … 』
👀👩工藤先生
『 んっ…? 』
《 下校時 …… 》
ポツーン…
😞テクテク… 《寅男が淋しそうに歩く》
👩工藤 先生:
『 あっ、ヨモギダ君、気をつけて
帰ってね~☆』
ビクッ!!😨ヨモギダ寅男 😲オド オド……
ペコリ (._. :) 頭を下げて早歩きでその場を立ち去る。
👩工藤先生:
『えっ… なんで…? 』
=======================
🏠ヨモギダ寅男の家
👷ヨモギダの父:
『今日は学校どうだった? 楽しかったか?』
😃ヨモギダ寅男:
『 うん!! 今日は 樋口君と相撲もして
遊んだんだ!! 楽しかったよ!!☆』
《 実際は… 》
😞ポツーン…
👷ヨモギダの父:
『 で、その相撲は 勝ったのか?』
😃ヨモギダ寅男:
『 うん!! 僕の全勝だったよっ!!』
《 実際は… 》
😞ポツーン…
=====================
《 翌日… 》
【 職員室… 】
生徒:
『 せんせ~い 掃除おわりました~☆』
👩工藤先生:
『 お疲れさま~ 、 あっ!!
そうだ!! ねえねえ君たち、
ヨモギダ君のことだけど……
いつも1人でポツーンってしてるんだけど…
どうしてか理由しらない……? 』
清川くん:
『 だって… アイツ、誰とも何も喋らない
んだよ。
こっちが何か 話し掛けても基本、無視か
首を縦に振るか横に振るかぐらいの反応
しかしなくてさ、つまらないなんだよ
なぁ? 』
深井さん:
『うん、1年の頃からずーっと喋らないん
だよ~。』
👩工藤先生:
『あーー、そうなんだぁ~… 』
寅男が5年生の頃の担任
👦森林先生:
『 ヨモギダ君の事でしょう 。
僕のときも全然、心を開いてくれなかった
んですよね~。
なぜ、喋らないのか何度か理由を問い質し
たんですけど… ただ泣くばかりで
以降は尚更、自分の殻に閉じ籠った感が
あるんですよね~……… 』
寅男が3~4年生の頃の担任
👓永尾先生:
『 あの子は何してもダメよぉ~…
アタシもね、あの子の人見知りを何とか
してあげたくてね~ 厳しく接していれば
治ると思って、あえて他の子たちよりも
厳しく接していたんだけど、叱っている
うちに そのうち無気力になったというか、
無表情になったというか……… 』
寅男が1~2年生の頃の担任
👨阿部先生:
『 な~に 単純に甘ったれてるだけだよ。
オレたちが子供の頃はいつも恐い先生がい
て、何かあれば直ぐにケンコツが飛んで
きたもんだよ。そうやって教師が威厳を
保つことで生徒たちも教師について来るん
だよ。
実際にオレも寅男にゲンコツを何発も
くれてやったよ。』
👩工藤先生:
『 阿部先生… それは行き過ぎじゃない
ですか? それは体罰じゃないですか?』
👨阿部先生:
『ハッハッハッ! 工藤先生、考えすぎ
ですよ! 他の生徒たちはそれでオレに
付いて来たんですよ ☆』
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《 今の学校では考えられないかも
知れないが、 当時は時代の移り変わり
だったのか 本当におかしかった…
暴力教師、暴言教師、陰湿教師
徹底したフェミニズムで男子生徒をコキ使う教師
オーバーに聞こえるかも知れないけれど
そういう教師がざらに居たんだ… (実話) 』
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《 何故、他の人と喋らないのか?と
よく教師に問い質され理由を聞かれたが
答えることはできなかった…。
自分でも理由が分からず、うまく説明できず
そんな自分が 情けなくて ただただ心の中で
自分を責め続けることしか出来ず、
ただ、悔しくて泣くことしか出来なかった…》
《 私が低学年の頃には両親は離婚していて
当時の親父は慣れない家事をやりながら
毎日、現場仕事で作業着を泥だらけにして
帰って来る… そんな親父に学校での
出来事で心配掛けたくなかった…
そして学校での弱い自分の姿を知られたく
なかった……。 だから家では極力、明る
く、元気に振る舞うことで 自分を強く
見せていた。それが当時の私の最低限の
プライドだった……。》
《 しかし…、家ではそんな強い姿の自分で
いられるが…、学校では相変わらずで………》
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【 給食の時間 】
ポツーン… 😞寅男:『 …… 』
👩工藤先生:『 アレッ? 寅男く、
まだ食べてないの? 』
😞寅男:『………』
👩工藤先生:
『 寅男くん、どうしたの?
んっ?!』
😞寅男:『……』
《 寅男の給食の器はチョークの粉や
消しゴムのカスだらけ… 》
👩工藤先生:
『 ハッ、
誰がこんなことをしたの!!💢』
生徒たち《 シーン… 》
👩工藤先生:
『 寅男くん、保健室に行こう。保健室で給食
食べようね。机の中のものを持って…、
んっ?、どうした?』
😞ヨモギダ寅男:
《 机の中はゴミだらけ… 》
👩工藤先生:
『 みんな…、
なんなのコレッ!!💢』
生徒たち《 シーン… 》
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《 保健室 》
👩工藤先生:
『ごめんね、気付いてあげられなくて…、』
🙁ヨモギダ寅男:
《 やさしいな… お母さんみたいだ… 》
👩工藤先生:
『 先生はこの件ついて一度、クラスの
みんなや、寅男くんのお父さんとお話を
したいと思っているんだけど… 』
ビクッ… 😲ヨモギダ寅男:
『 いやっ、大丈夫だから……、』
付き添いのクラスメイト
『 しゃべった…?! 』
『しゃべった~!!』
😧ヨモギダ寅男:『 うっ… 』
《 喋ると 過度に驚かれるリアクション これも
妙にプレッシャーだったなぁ~… 》
👩工藤先生:
『 お父さんに言わない方がいいの? 』
うん、うん、😑ヨモギダ寅男 うなづく
👩工藤先生:
『 でも、クラスでまた嫌なことされない?』
🙁ヨモギダ寅男:
『 ぼ、 僕は平気… それより、
この事、 父さんには知られたくない… 』
😑《保健室を出ようとする》
👩工藤先生:
『 どこに行くの? 教室に戻るの?
大丈夫なの? 』
うん、うん、😑 うなづく。
👩工藤先生:
『じゃあ、先生とふたりの時はちゃんと
お話ししようか 』
😑ヨモギダ寅男:
『 ……。 わかった… 』
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《 翌日…》
生徒たち:《 先生 おはようございま~す》
👩工藤先生:
『 は~い おはようございま~す☆』
😑:『 …… 。』
👩工藤先生:
『 寅男くん、おはよう☆』
😑ヨモギダ寅男:
『 お… おはよう…、 コ、コレ… 』
《 丸めたノート用紙を渡してその場を去る。》
👩工藤先生:『 んっ? 何だろ?』
《 紙には『お礼』と書かれていて、
一緒にアメ玉が包まれていた。》
👩工藤先生:『 ふふふっ ☆』
《 今思えば,あれが私の初恋だったん
だね…。》
==============
↓《つづく》