前回は、レーザーの原理でしたね。
みなさんちゃんと理解できましたか?(って逆に理解できていたら天才かも・・・)
なんとなくイメージができていたら十分と思います。
今回は、レーザーの分類です。
分類方法ですが、レーザーの性質は、発振時間(パルス幅)と波長で決定されますので以下の二つで分類するのが適切と考えます。
ちなみに波長はレーザー物質で決まってきます。
① 発振時間からの分類
② レーザー物質からの分類
<発振時間からの分類>
1. パルスレーザー;断続的にレーザーを出す
・モード同期によるもの;複数の波長で位相をそろえて同時に発振させる
・Q スイッチによるもの;瞬間的に非常に強いパワーを出すことが可能
2. CW (Continuous wave laser )レーザー;連続的にレーザーを出す。
<レーザー物質からの分類>
1. 固体レーザー;媒体が固体であるもの。
原子密度が高いので、大出力に適している。
・ルビー結晶+クロム
・YAG + ネオジウム(その他)
・サファイア+チタン
2. 液体レーザー;媒体が液体であるもの
・色素レーザー;発振波長を自由に連続的に変えられる
3. ガスレーザー;媒体が気体であるもの
・炭酸ガスレーザー
・ヘリウム+ネオン・・・コンビニのレジスキャナーがこれです
・アルゴン+イオン
・エキシマレーザー
4. 半導体レーザー;媒体が半導体であるもので、固体レーザーとは区別する
レーザーポインターやDVD読み取りになどに使っている。
5. 自由電子レーザー;真空中で光速に近い自由電子に磁界を加え進路を変えるとき発生する放射光を利用するもの
6. 金属蒸気レーザー;金属蒸気を電子線等で励起して誘導放出するもの
7. 化学レーザー;化学反応による誘導放出を利用するもの
・酸素+ヨウ素
・フッ素+水素
以上が、思いついた限りの、とても分かりやす~い分類と代表例です。
次回のようやく本題に近くなってきた“Nd-YAGレーザー”の回までに、しっかり暗記してくださいね(でびる~!)。