神田沙也加という物語
神田沙也加さんが亡くなりました。
信じられません。
このニュースが目に飛び込んできた時、何かの間違いで合って欲しい、と願いましたが、どうやら事実のようです。
心の中にポッカリ穴が開いたみたいで、どうしようもありません。
何より心配なのは聖子さんの事です。
(もちろん正輝さん、沙也加さんのおばあ様はじめ、ご家族の皆様のご心痛も察するに余りあります)
きっとこれから色々な憶測記事が飛び交ったり、モラルを逸脱するような取材攻勢だったり、あるんだろうなあ・・・。
そういう事は、本当に、本当に止めて欲しいです。
自分の娘が自分より先に人生を終える、これ以上の悲しみが、この世の中に存在するんでしょうか?
どうか、そのぐらいの想像力を共有している世の中で合って欲しい。
心から願います。
死の真相は、現時点ではわからないし、もしかしたらこれからもわからないかもしれません。
だから、何も言うつもりも、いえ、考える事もできません。
今はただ、沙也加さんが天国に、極楽浄土に、安らかに旅立てる事を祈るだけです。
今、自分の気持ちが高ぶっていて、どうしようもなくて、このブログを書いています。
そしてまだ心の整理がつかない中、沙也加さんへの追悼記事を書かせていただく決心をしました。
神田沙也加という素晴らしい才能を持った素敵な女性がこの世からいなくなってしまった事、せめて、その素晴らしさを皆様と共有させていただきたい、それが自分なりの沙也加さんへの追悼だと思ったからです。
追悼記事、と言っても、私の好きな沙也加さんをひたすら紹介していくだけですが。
今はまだ、彼女の生い立ちとか、足跡とか、生き方とかを語るには、重すぎます。
沙也加さんが残した素晴らしい作品を、素晴らしいパフォーマンスを振り返る事で、彼女に哀悼の意を表したい、そう思いました。
不謹慎だと思われる方もいらっしゃるかもしれません。
また、今は辛すぎてありし日の沙也加さんを感じるのが無理な方もいらっしゃると思います。
申し訳ありません。
まずは沙也加さんのデビュー曲、『ever since』。
この時15歳、ご自身の作詞という事で、ここでもう才能が爆発していますね。
素晴らしい曲。
そして透明感のある歌声。
そもそも彼女は13歳にして、聖子さんの『恋はいつでも95点』を書いているんですよね。
沙也加さんの言葉に対するセンス、感性、は凄いです。
沙也加さんの言葉に対する才能、もっともっと多くの方に知っていただきたいと強く思います。
そしてsayaka名義の3枚目のシングル、『水色』。
この繊細な言葉たち、今となっては胸に沁みます・・・。
4枚目のシングル、『上弦の月』。
大好きな曲です。
出逢えたよね ココロで思った
月が満ちてくように 溢れていく
恋になって すべてを変えてく
何も出来なくなって 座り込む
背中合わせ 届いた指を話せなかった
怖がる唇が 近付く奇跡を信じたい
この言葉たち、この世界観が、たまらなく好きなんです・・・。
2ndアルバム『LIBERTY』より『Remember Rain』。
沙也加さんの透き通った歌声が心に響きます。
本当に美しい声・・・。
同じく『LIBERTY』より、『PART OF YOUR WORLD』。
アナ雪でブレイクする3年前ですが、もう既にディズニー・プリンセス!!
そして「アナと雪の女王」。
これについては今更言うまでもありませんね。
歌声の美しさはもちろん、声の表情、演技力、セリフでの感情の伝え方、全てが完璧!!
そしてこの明るさは、アナというキャラクターそのもの。
持って生まれた才能、たゆまぬ努力、あくなき向上心、それら全ての結晶のようなパフォーマンス。
陳腐な表現になってしまうけれど、この作品がある限り、沙也加さんはみんなの心の中で永遠に生きていると思います。
アニメで言うと、これも素晴らしかった!!
「劇場版 ソードアート・オンライン -オーディナル・スケール」での歌姫ユナの役。
若い方にとっては、アナよりもユナ、という方も多いと思います。
ダメだ、沙也加さんが多才過ぎて紹介しきれません。
言うまでもなく、沙也加さんの主戦場はミュージカル。
私は残念ながら生観劇はできませんでしたが、DVDを購入して観た舞台「ダンガンロンパ」の演技は凄まじかったです。
何人もの人格が乗り移ったかのような演技は鳥肌モノでした。
さらにはボカロのカバーでも才能を発揮していましたね。
私のようなオッサンも、沙也加さんにボカロの良さを教えてもらいました。
>圧倒的美声
もしも魔法なら
君に逢う
きっと逢う
始まりで 逢う
ひとりきりで
やり直せる事は 何だろう
星座も見えない 霞んだガラス空
I’m waiting for you
全てを失くした夜から
滲んだ記憶を守って
君が居る未来のために
私たちは 笑ってる
欠片を集めてく そのひとつひとつで
日々の続き 飾るの
こんなに全てが限りあるなら
遠回りしても僕ら逢おうよ
神様
お願い 私たちの未来を運命にして
完全になんてならなくっていい
ねぇ だから
どうしようもなく怖いときに
あなたが居て
now I wish you were here
「ぼくも怖いよ」と
笑って
あと少しだけ 形を残して
君の記憶に居させて
突然、「最後」って言われてもいいように
力強くも 美しくも 優しくもなれないけど
私が誇れるものは ひとつ
君なんだよ
沙也加ちゃん
きっと君は
自分が創った物語の中で
生きているんだよね・・・。
自分の勝手な思い入れで、すみません。
僕はそう、信じたい。