1980年11月16日「松田聖子読売ランド歌謡ショー」鑑賞会②
4連休特別企画、と銘打っておきながら、記事更新が遅れてしまいました😅
まずは、いつものように寄り道を(笑)
1980年「松田聖子読売ランド歌唱ショー」、再三述べている通り、この動画の価値は、この当時の聖子さんの生歌を堪能できる所にあると思います。
さらにこの場合、「コンサートでの」生歌、っていう所が重要ですね。
では、コンサートでの生歌の価値って何でしょう?
これを女性に例えてみると(強引w)・・・。
レコード音源の歌唱は、綺麗にお化粧をした状態(笑)
より美しく魅せる、みたいな。
まあ、最近の録音技術だと、お化粧どころか・・・、止めておきましょう
それがTV歌唱での生歌となると、薄化粧になるイメージ。
整えられた美しさとは違い、時に歌詞を間違えたりとか、微妙に音程を外したり、また歌い手の息遣いが聞こえたりすると、ちょっと素顔が垣間見れたような気がして、それはそれでまた好きになったりして(笑)
そしてコンサートでの生歌。
これはもう、思いっきりスッピンです
ありのままの私を受け止めて、っていう感じ(笑)
そんな事を思いながら、聖子さんのレコード音源、聴いてみました
このステージでも歌った曲が収録されている、『SQUALL』と『North Wind』です。
この2枚のアルバムを改めて聴いて、この定義は間違っているな、いや、他の歌い手さんは別として、この定義は松田聖子には当てはまらないな、と思ったのです。
1stアルバム、『SQUALL』。
*UPしてくださった方、ありがとうございます。
*観られない方は、直接ニコ動がご覧くださいませ。
2ndアルバム『North Wind』。
*UPしてくださった方、ありがとうございます。
*観られない方は、直接ニコ動がご覧くださいませ。
・・・な、なんだコレは!!!
>レコード音源の歌唱は、綺麗にお化粧をした状態(笑)
より美しく魅せる、みたいな。
いやいや、全然違いますよ
これはスタジオ・レコーディングではない。
レコーディングと言う名の、スタジオ・ライブです
だってそうでしょう?
歌っている聖子さんの表情が、目に浮かんでくるもの。
歌声が、躍動してるもの。
譜面に縛られるんじゃなくて、聖子さん、自分が歌いたいように歌っている・・・、ように感じます。
そして何より、歌う事の歓びが伝わってくるもの。
松田聖子レコーディング伝説において、「あまり歌い込まない方が良い」と言うのは、こういう所なのかもしれない、と思いました。
だって、これはレコーディングではない、スタジオ・ライブなんですから(笑)
その1回1回を存分に楽しむ、っていう事だから。
ついでに言えば、その雰囲気はサウンドからも伝わってきますね。
スタジオ・ミュージシャンの皆様も、ノリノリで演奏している・・・、ように感じます
では、(自分の勝手な解釈ではあるけれど)レコーディングがスタジオ・ライブであるならば、コンサートは何なのか?っていう話です。
聖子さんの場合、もうすでにレコーディングの時点で、素顔を見せてくれているのですから(笑)
この時期の聖子さんの場合は、やっぱりリミッターの解除、これに尽きますね。
ただでさえ制御するのが難しい暴れ馬に、さらにムチを打ったみたいな(笑)
こうなったらもう、誰にも止める事はできませ~ん😆😆😆
これだけの有り余るエネルギーを、思いっきり解放させている聖子さん。
堪能できる機会は、そうはありませんよ
さあ、前置きはこれぐらいにして、1980年「松田聖子読売ランド歌唱ショー」、後半に突入です
ここでファンからの質問コーナー。
今だったら事前にアンケートを取って、主催者側がその中から相応しい内容のものをセレクトして質問する、という形が当たり前のようになっておりますが、この時はガチです(笑)
もうガチ過ぎて、とんでもない質問がほとんど
それにしてもこの時の観客、メチャクチャですわ(笑)
特にラストなんか酷いもの。
そう、時代は昭和、ですよ。
昭和に生まれ育った私としては、当時それを当たり前のように生きておりましたが、今振り返ると結構とんでもない事が(笑)
これじゃ今の若い人達に説教なんてできませんね~
ただまあ、良くも悪くもエネルギーは有り余っていましたね(笑)
と同時に、それだけ松田聖子人気というものが爆発していた証拠でもあると思います。
司会者の方も大変だったと思いますが、司会者の方の言葉遣い等も、今だったらアウトかもしれません(笑)
でもそれはそれで面白かったりもするんですが
そしてここでカバー曲が入ります。
「Call me」(ブロンディ)のカバーです。
*BlondieMusicOfficialさん、ありがとうございます。
この23年後、聖子さんのオリジナル曲として同名タイトルの曲を歌う事になるとは、この時の聖子さんは知る由もありません(笑)
「Call me」、いい曲ですが、デビュー当時の聖子さんに合う曲とは、到底思えません(笑)
そもそもこんなに可愛いピンクの衣装を着て歌うような曲ではないと思われます😆😆😆
しかしながら、やっぱりこの歌声が凄い。
♪見つめるその目が 語ること~
もちろん私は わかるけど~♪
この際、合う合わないなんてどうでもいい~😁、聖子ちゃんの低音の響き、素晴らしい~
おおっと、ケープを脱ぎ捨てた~、聖子ちゃんもノッてきたぞ~(笑)
・・・こうやって見ると、聖子ちゃんスタイルいいなあ。
当時、そんな認識全く無かったけれど。
首筋から肩にかけてのラインとか、美し過ぎる・・・
すみません、オッサン丸出しです😆
遠くから撮影しているせいか、83年ぐらいの聖子ちゃんにも見えるなあ・・・自分だけか(笑)
「はい、どうもすみません」
ケープを拾ってマイクスタンドを撤収してくれた司会者の方にも、しっかりお礼を言う聖子ちゃん、こういう所も好きだぞ~(笑)
続いては『トロピカル・ヒーロー』、これも貴重だ~
♪トロピカル・ヒーロー,sexy~♪
うん、本当にいい声だ
確かにこの衣装にこのルックス、どう考えてもアイドルでしかあり得ないんだけれど、歌声だけを聴いていると、少女の初々しさと同時に大人の色気みたいなものも、ほのかに感じるんですよね~。
♪うんと冷えてる ソルティ・ドッグ
あなたの胸に 届けたあいいぃぃ~~♪
この低音の響き、たまらないです
「私も今年の4月にデビューしてから、早いもので8か月も経ってしまったんですけれども、その8か月の間っていうのは、私にとって、とってもあの、18年間生きてきて1番変化があった年で、皆さんがいたから今の私が、ここにこうやっているんだなあ、って思うと、本当にもう、ありがとう、ってその一言しか言えないんですけど」
聖子さんがデビューするまでの道のりの事を思えば、これは決してお飾りの言葉ではなくて、真心のこもった言葉だと思います。
こういう気持ち、今も変わらず持ち続けてくれていますね、聖子さんは。
さあ、そしてここからが怒涛の展開
何が怒涛か、って?
聖子さん、ここでまた1段ギアが上がるんですよ
信じられます?
今までだった十分もの凄い歌声だったのに。
さあいくぞ、『青い珊瑚礁』だ~
♪あああぁぁぁ 私のお~
恋はああぁぁ~~~♪
いや~、これは凄いな。
TV歌唱全部含めても、ここまで圧倒的な『青い珊瑚礁』ってありましたっけ?
まさにリミッター解除の聖子ちゃん、凄まじい
それでいて全然苦しそうに歌ってない、余裕で歌ってるんだもの、これは全盛期の江川さんの投球みたい。
軽く投げている感じてエグイっていう(笑)
まさしく昭和の怪物
おおっと、ここで客席からステージにファンが乱入!!
なんだ、さっきの兄ちゃんじゃないか~(笑)
こんなのダメだろう、今じゃ考えられない~
でも聖子ちゃん、全く動じる事なく普通に花束受け取って、余裕で歌ってる
♪あああぁぁぁ 青いかぁっぜええぇぇ~
切って走れ あの島えええぇぇぇ~~~♪
青い風が凄すぎて、あの島の彼方まで吹っ飛ばされました~(笑)
そしてここから『Eighteen』。
そうそう、イントロの振付から、可愛すぎる聖子ちゃんのお出ましだ!
♪夢の中に出てきた
あなたはとても素敵♪
あ~、カワエエ
♪とても 好きよ 好きよおおぉぉ~~♪
あれ?
なんじゃこりゃあ(笑)
これはただの『Eighteen』じゃないぞ。
♪あなたはやさしい瞳 肩をそっと
抱くのおおおぉぉぉ~~~♪
リミッター解除の『Eighteen』、パワフル『Eighteen』だ
こんな歌唱も、TVでは無かったぞ(笑)
さあ、コンサートも佳境に突入!
ノリノリで行くぞ、『ロックンロール・デイドリーム』だ~
♪夢の~ 続き~を
見させて欲しいっ My darling♪
この♪欲しいっ♪、がたまらんぞ~(笑)
ただパワフルなだけじゃない、この表現力!!
アイドルにしてロックンローラーの聖子ちゃん、ステージ上を跳ね回ってるぞ~!!
歌声だけじゃない、本物の暴れ馬だ~(笑)
そして新曲、『風は秋色』~
♪La La La……Oh,ミルキィ・スマ~イル
あな~た~の
腕の中で旅をするぅぅぅおおお~~~♪
おおお、これもミルキィ・スマイルじゃなくてパワフル・スマイルだ~
最後のサビ、キーが上がっても関係ない
客席を切り裂くような高音が炸裂だ~
「どうもありがとう~!さよなら~!」
おおっと、これでみんな帰るのか?
前が空くからラッキーだけど、それでいいのか?
ホントにそれでいいのか??
今帰っちゃダメだろう(笑)
>聖子~!
>聖子~!
>聖子~!
さあ、アンコールの『SQUALL』だ~!!
♪オ~スコー♪
<オースコー!!
これは凄い盛り上がりだ~
♪オオオオオ、スコオオオ~~~~
突然の あら~しいいぃぃ~~♪
ちょっ、ちょっと待って、これオープニングよりパワフルじゃないか~
やっべぇ、これは凄すぎる~、マイクがぶっ壊れるぞ~(笑)
そしてここでまたもや観客乱入~!!!
お前ら、気持ちは、気持ちはわかるけれども、我慢しろや~
♪オースコーッ!!!♪
聖子ちゃんも最高にノッテるぞ~!!
♪オオ、スコー
恋が始っまるぅ♪
わかるかな~、この♪始っまるぅ♪のウキウキ感、ゾクゾク感が(笑)
こういう所一つとっても、その表現力に驚くばかり
最後はもうメチャクチャだ~😲😲😲
無法地帯にも程がある、こんなの今だったら大変な事だぞ(笑)
でもとりあえず聖子ちゃんが無事で良かった。
しっかし、リミッターを解除した聖子ちゃんがこれ程までに凄まじいとは・・・。
色々あったけど、最高だぜ~っ
という事で、1980年11月16日(日) 「 松田聖子読売ランド歌謡ショー」を、ちゅうばんさんの長貴重映像と共に楽しませていただきました。
ちゅうばんさん、本当にありがとうございました😄😄😄
最後に総括を。
松田聖子のこれまでの歌手生活の中で、最も喉の調子が良かったのはいつか
と聞かれたら、私は迷わずこの時期が頭に浮かびます。
皆さんもきっとそうですよね。
もちろん、聖子さんのこの後の歌声の変遷を振り返ると、その時期その時期でそれぞれの魅力があり、「どの時期が一番好きか?」と言われると答えに窮してしまいますが、調子が良い、という一点のみで考えると、やっぱりこの時期でしょう
ここからおそらく一か月から一か月半ぐらいの間に、あの、松田聖子史上最強ボーカルと言われる事の多い『少しずつ春』のレコーディングが行われていたわけです。
*masa massaさん、ありがとうございます。
残念ながら『少しずつ春』の生歌は、未だ聴いた事が無いし、それを記録したものが存在するのか不明ではありますが、しかしその最強時期のコンサートの生歌を、こうして堪能できる事の有難みを、今一度噛みしめたい、心からそう思うのです。
実際、このコンサートの聖子さんの歌声、凄まじいですよね。
最初から凄いのに、後半になればなる程さらにギアが上がってくる、最後はもう完全にレッドゾーンにまで振り切って、それでも余裕の笑顔全開で歌っているモンスターぶり
松田聖子といえば『赤いスイートピー』、松田聖子といえばキャンディ・ボイス、と認識している皆様に(もちろん、それはそれで素晴らしいのですが)、ぜひこのとてつもない歌声を聴いていただきたいと、心から思います。