お疲れ様です。

 

前回からの続き、トランプ前大統領のディベートで勉強になったのは直前に仕込んだ話なのかわからないけれど、法人税と成長とインフレの話。

こちらも直前そういうことを座学していたから、理論がすっかりまとまっていて少し彼らしくないほど知的な箇所だった。

 

要は、CNNの質問は法人税が40%近くあったのがトランプの時代に20%近くまで下がったけれどこの状況はインフレを招いたことにはならないのか、みたいな質問だった気がする。

それで答えとしては、売上が成長すれば利益は税控除後でもっと成長率が高くなり米国が抱える借金の増加はこの法人税減税による経済への後押しで足りたはず、バイデンがインフレを作ったことで金利上昇でむしろ経済は悪化した、とな。つまり、法人税減税分をトリクルダウンして市場に配当で還元したり自社株買いしたり、M&A含む成長投資に振り分けることでさらに株価または自社の売り上げが増えるので結果法人税は税率を下げた分、しないよりも税収が増えると言いたいのだと思う。

事実、バイデンは法人税は戻さずに大統領就任早々に株や不動産のキャピタルゲインから税をもっと上げたいと言っていたしな。

 

そう、成長率をGとおくとインフレ抑制する金利でもあるディスカウントレシオのRはGよりも低くないとグロース銘柄はグロース銘柄たり得ない。売り上げが5%成長すると、法人税が下がればEPSはおそらくオーガニックで10%は成長する。まあ、これ全部株価の計算式で必要とされる予備知識なんだけどね。明らかにバイデンは返答に詰まったけど、こんな計算式示されてもGDPくらいしか政治に必要ないしね。株価=経営者と投資家には注意を引くトピックだけどトランプ支持者は中西部の仕事や収入が少ない労働者だから結構矛盾する政策なんだよね。

 

と言うことで政治家と言いにくい発想のトランプでしたね。さらに移民が黒人の仕事を奪うと口が滑ったみたいで、Xの投稿でアフリカ系のインフルエンサーにWHAT THE ●UCK IS A BLACK JOB!!???と怒りを買っていたし。

 

いやー、日本と違って本当に米国の政治は面白い。誰が好きとか誰がムカつくとかじゃなくて政策を突き詰めて議論することができない人が政治の話は嫌いってもったいぶるだけで自分の子供を息子君、夫を夫君、とかって呼んでいて些か気持ち悪い人達いるんだけど、それと同じレベルで逆に色々と大人の会話ができない証拠だと思っちゃう。 いろいろと勉強になるから少しニュースに触れないと米国にいて米国の大統領選語れないのも痛いよ。

 

では。