お疲れ様です。

 

ゴジラマイナスワンに引き続き、宮崎駿監督のアニメ長編、君たちはどう生きるのか、を見に行きました。

すでに日本では公開していたようですが、NYでは12月から、その間米国ではゴールデングローブ賞受賞、アカデミー賞ノミネートです。

なんとなく、難解でわからないという前評判は耳に入っていたので、あまり惹かれなかったのですが、満を持して実食。

 

終わって帰ってきたらどっとなぜか疲れて2時間くらいソファで寝てしまったので、見ている間からザワザワして脳をフル回転させていた模様。

 

結論から言うと、不思議の国のアリスや星の王子さまと一緒で、分かりにくいけれど名作と呼ばれる類のジャンル。

登場人物や時代の設定は日本だけれど、欧米の難しいポリティカルコレクトネス、人種、性別、宗教、環境全てにおいて問題だと思うものはほとんど排除されていたので海外でノミネートできるのだと思う。

 

そして、宮崎駿映画はずーっと女の子が主人公のアニメが多かったけれど、今回は思春期前の男の子、女の子より冒険が好きで繊細でお母さんが好きというシンプルな性格設定。

 

結局、よくわからないように作られているけれど、よく考えさせる映画。映画館は日本語音声の英語キャプションなのに8割型ローカルの人。隣のアジア系の方達は最後にはシンボリズムだと言っていたし、何かとどう言う意味なのか確認しあっていた。それがこの映画の目的なのでしょう。

 

感性で見るものでもなく、より大人むきの死生観を含む哲学アニメになっている気もするので、今までの宮崎駿アニメの印象から逸脱しているような気がする。

そして完全に日本人が作ったという起源は壊さず、世界の観客を相手にしている気がするのでテーマ上日本人でも読み解けないワードがあったかもしれない。

 

菅田将暉と柴崎コウの声の演技、最後の米津玄帥の歌はとてもよかった。

 

でもいつも使っていない脳の筋肉というよりも、世紀の数学を解くような常人がタッチできる世界と違う気がする。これはGG賞の審査員に解説をお願いしたいね。

 

ではまた!