こんにちは、皆さんお元気ですか?

今日はとても刺激的なニュースをご紹介します。

田舎の町に突然ビルが建ち、そこで働く外国人が目立ち始めました。それまでは現地の人しかいないのどかな町でした。

そんなところへ外国人が一斉にやってきて、言葉もできないのにそのビルの中で働いています。しばらくすると、そこから逃げ出す者が現れ、噂が警察に伝わるようになります。そして摘発が行われた結果、300~500人規模の不法労働者が見つかります。そこにはたくさんのPCセットがあり、一見するとBPO事務所のようです。しかし、正体不明の携帯電話とSIMカード、別の部屋には監禁所と思われる場所があり、手錠、エアガン、金属バットが押収されます。

 

オンラインカジノ摘発

そのビルの敷地は市長が所有していた土地で、以前は養豚の農地でした。敷地は8ヘクタールあり、現在は市長の私有物ではないようです。しかし、このPOGO(オンラインカジノ)は市長の援助で免許が更新されたとのことです。

しかし、このPOGOビジネスは詐欺の温床であることが発覚し、昨年、許可は閉鎖されましたが、その会社は名前を変えて最近まで運営されていました。そして、この会社を調べると、市長が深く関与していることが発覚しました。

そのため、上院の公聴会に市長が呼ばれ、査問を受けました。そこでわかったのは、このアリス・グアという2022年に初当選した市長が、素性のわからない人物だったということで、国の危機として大騒ぎになっています。

 

上院公聴会

こんなことは、昔からあったのかもしれません。華僑の人たちはよく一等地に店を所有していますが、あの人たちはどうやって手に入れたのでしょうか。大なり小なり、こんな形だったのではないかと思います。まあ、証拠はありませんが。

現代の日本でもこういうことが起きているのではないでしょうか?

 

それが、今毎日報道されているアリス市長事件です。タガログ語が堪能で、肌の白い女性市長がどこから来たのかわからないというのです。その名もアリス・グオ(GUO)。この名前も苗字も、フィリピンでは珍しく、あまり聞いたことがありません。

 

 

  概略履歴

上院の公聴会で明らかになった事実は、

  • 初の女性市長: 2年前、35歳のアリス・リール・グオはタルラック州バンバンで初の女性市長となった。

  • 記憶喪失の主張: 上院の公聴会で、自分の人生についてほとんど覚えていないと主張。
    • 生まれた家や出生登録の遅れ(17年後)、ホームスクールのプログラムについて覚えていない。

 

  • 疑惑: 上院議員リサ・ホンティベロスは、グオがフィリピンの政治に侵入するための中国の「スパイ」である可能性を疑う。

 

  • POGO関与の疑い: グオは違法なPOGOであるHongsheng Gaming Technology IncorporatedとZun Yuan Technology Incorporatedに関連する疑惑で尋問された。
    • Hongshengは2023年2月に摘発され、Zun Yuanは2024年3月に同じ複合施設で摘発された。
    • これらのPOGOは暗号通貨、パパ活詐欺、人身売買、サイバー攻撃に関連。
    • 施設には就労ビザをもたない中国人や外国人を使いこれらを実行。会社の指示に従わないものは、虐待を行っていたそうだ。そのための道具として、多量のスマホ、手錠、エアガン、金属バットが押収された。
    • この敷地には、養豚業としているが8ヘクタールの敷地で8000万ペソはするだろう。そこに以下のような複合施設を立て、養鶏場2万羽とバンバンの市庁舎が近くにある。

POGO COMPLEX

 

  • 承認の手助け: グオは民間人としてHongsheng Gamingの営業許可を得る手助けをしたと認めた。
    • 当時、バオフの半分を所有しており、市長選の直前に売却。

 

  • ビジネスパートナーの逃亡: グオのビジネスパートナーはPOGO複合施設のトンネルを通じて摘発から逃れた逃亡者。
    • 土地を所有していたグオはトンネルの存在を知っていたはず。

 

  • 偽会社の疑い: 上院はZun Yuanが偽会社である可能性を疑う。
    • 設立者が見つからないため。

 

 

 

  私生活

100%中国人

  • 生年月日と出生登録: グオは1986年7月12日に生まれだが、出生登録は17年後に届け出。彼女は養豚をしている父ジャン・ジョン・グオ(フィリピン名:アンヘリート)と共に農場で育った。母親の身元については現在のところ情報なし。 

 

  • 教育: グオは高校までホームスクール(1人の家庭教師)で学んだと主張、プログラムや教師の所属する学校名は覚えていない。彼女には学籍記録がなく、1人の友人もおらず、大学にも通っていない。

 

  • 居住地: グオのバンバン市バランガイ・ビルヘン・デロス・レメディオスの門のある自宅は、2024年5月に確認。グオは独身で、選挙候補者としての申告書には、ずっとフィリピンで生活してきたと主張。選挙に立候補した時点で35歳だった彼女は、18年と2ヶ月間バンバン市、特にビルヘン・デロス・レメディオスに住んでいたというが彼女を知るものはいない。まさに異世界からの転生者のようだ。

 

  • 居住歴の矛盾: 彼女の出生が未登録の17年間、彼女がバンバン市、少なくとも現在の住居に住んでいなかったことを意味します。公聴質問をしたホンティベロス上院議員は、指摘する。

フィリピンのパスポートを取得したい中国国籍者が、フィリピン生まれの人物を装って遅れて出生を登録するという既知の手法だ。

 

  • 他の居住地: 彼女を知る手がかりとして、彼女の多くの会社の登録記録には、他の2つの住所が記載されていた。1つはブラカン州マリラオに、もう1つはメトロマニラのバレンズエラ市にある。

学校も行かず、豚の飼育をして、後に11にのぼる事業を起業するなんて全く考えられない。

 

  • 家族関係: 上院の公聴会で、グオはフィリピン人の母親と一緒に育ったわけではないという。ネットユーザーが彼女の母親を調べようとすると、市のウェブサイトで「私のマミー・パティーと24時間応援団」と誕生日を祝う投稿を発見。

しかし、検索者は「マミー」と呼ばれている女性は地方自治体の友人である可能性があると指摘。その投稿は、上院議員がグオの身元について疑問を呈した翌日の5月8日に削除されたとのこと​​​

 

 

  選挙活動

 

  • 有権者登録: 選挙管理委員会(Comelec)のスポークスマン、ジョン・レックス・ラウディアンコによれば、グオは2018年に初めて有権者登録を実施。当時、彼女はすでに31歳か32歳になっている。フィリピンでは18歳になると有権者登録が可能。

 

  • 初の選挙出馬: グオは2022年の選挙で初めて政治に挑戦し、市長選に出馬しました。無所属候補として7人が争う中で、16,503票を獲得し、最も近い対立候補であるバランガイ長のジョーイ・サルティングを468票差で初当選。

 

  • 選挙費用: 彼女の選挙費用は、寄付と支出報告書(SOCE)によるとわずか134,000ペソで、ガソリン、食べ物、ミネラルウォーター、ターポリンの印刷と配布、弁護士費用に使われました。

    • 総選挙費用は135,024ペソの法定上限(バンバンの有権者人口45,008人に対して有権者1人当たり3ペソ)を1,024ペソ下回りました。この上限額は、選挙の専門家によって長らく非現実的と見なされています。

 

  • 支援: 上院の公聴会で、グオは前ドゥテルテ政権豚飼育の友人たちが彼女の市長選キャンペーンを支援したのだそう。

前大統領ロドリゴ・ドゥテルテの政権は、POGO(フィリピン・オフショアゲーミング事業者)の参入を許可し、それに伴い合法および違法の中国人労働者の流入をもたらす。

グオ氏が市長当選を果たす

 

  事業

 

  • 起業歴: 証券取引委員会(SEC)の記録によると、グオは政治に入る前から長い間ビジネスウーマンでした。2010年以来か(彼女が24歳から)、彼女は少なくとも11社の設立者および主要株主を務めてきた。

  • グオの会社とSECへの登録日:

    • QJJ Embroidery Center – 2010年8月27日
    • QJJ Group of Companies – 2012年7月23日
    • QJJ Meat Shops Incorporated – 2012年7月23日
    • QJJ Smelting Plant Incorporated – 2012年7月23日
    • QJJ Slaughter House Incorporated – 2012年7月24日
    • The Siopao Bulilits Foods Incorporated – 2014年12月2日
    • QSeed Genetics Incorporated – 2014年12月3日
    • 3Lin-Q Farm Incorporated – 2015年12月9日
    • Westcars Incorporated – 2016年3月16日
    • Con-Horq Summer Real Estate Group Incorporated – 2018年4月12日
    • RK-Q Land Development Incorporated – 2018年8月31日
  • 年齢と起業: 彼女は24歳で最初のビジネスを立ち上げたことになります。

 

  高級車とヘリコプター

  • 高級車所有: グオの生活スタイルも注目されています。彼女は限定版のイギリス製高級車マクラーレン620Rを所有しており、2019年末に発売された際の価格は約1670万ペソ(4500万円)とのこと。

    • タルラック州情報局は、2023年12月11日にタルラック州のコンセプション町で開催されたオートモーターショーで彼女の車が賞を受賞した際、グオのマクラーレン所有を確認。

    • マクラーレンは620Rを225台のみ製造し、2021年3月に製造を終了。グオがいつこの高級車を取得したのかは明らかではない。

    • モータージャーナリストのジェイコブ・オリヴァは、2020年8月にマクラーレン620Rの1台が密輸でフィリピンに到着したと報告している。

  • ヘリコプターの所有: 上院の公聴会で、グオはヘリコプターを所有していたことを認めたが、2024年にイギリスの会社に売却。また、バオフ複合ビルを所有していないと主張しながらも、フォード4WD・エクスペディションがまだ複合施設内にあることが確認された。

 

  暫定的な停職および失格

 

  • 調査と停職: 上院議員ホンティベロスは、POGO施設とその違法活動への関与の調査が進行中である間、グオ市長と他のバンバン当局者を暫定的停職にするよう内務・地方政府省に求めた。

  • 虚偽申告の責任: 選挙管理委員会のジョージ・ガルシア委員長は、選挙管理委員会が立候補者証明書を受理することは形式的なものであり、その内容が真実だと仮定したもの。

  • もし虚偽申告が証明されれば、彼女は偽証罪に問われる可能性があると述べた。

  • 市民による提訴: 選挙管理委員会は、市民が地域裁判所に対してグオの市民権を糾弾訴訟を提起できると述べる。

 

 

 

  まとめ

 

TARTも気づいてはいましたよ、あのアメリカ西部劇みたいな前大統領の中国びいきで始まった中国系オンラインカジノの許可でとんでもない犯罪行為をしていたんですね。

 

どおりで求人の給料も高かったですからね、傍目では、だいぶ儲かるのねぐらいに思ってましたが、なんとスカムビジネスの温床だったとは、、、

 

この女性はフィリピン人ではありませんね。

 

おそらく、中国からやってきたシンジケートの一員でしょうね。相当優秀なことは間違いないと思います。

長期のわたる公聴会が続いていますが、堂々としらをきっているところなんかただ者ではありません。

 

とても、学歴を受けていない女性には到底思えません。

 

それにしても組織的になりすましまでして、公職(市長職)を得てしまうなんて恐れいります。

 

このケースでは、POGOというオンラインカジノでスカムビジネスの温床なのでハイライトされましたが、これがあまり差しさわりのないビジネスなら、捕まっていなかったと思います。

 

TARTの予想ですが、中国人は、アフリカにも相当数おり、また、豪州のダーウインは、中国人町のようと聞いたことがあります。

おそらく似たようなことが起きていると思います。おそるべし、