こんにちは、TARTです。
今日は久々に海老のはなしにしました。
本日のニュースで気になった記事があったので取り上げてみました。
その記事がこれ、
団地の中に、水槽を設けて海老を養殖したということで地元が湧いているというニュースでした。
「神戸阪急」のデパ地下・鮮魚コーナーに並んだのは50尾限定の”バナメイエビ”。
見た目は普通のエビですが、実は育った場所が特殊です。その場所というのが…
【記者リポート】「バナメイエビが育てられているのは、神戸市垂水区にある団地なんです」
養殖された場所はなんと、”海”ではなく”団地”。
だそうです。
何も珍しいことではありません。
縁日で取ってきた出目金がすっかり大きくなったとか、アロワナがでかくなって500L水槽じゃ足りなくなったということと同じように普通に海老は育ちます。
それもとっても早く3-4か月で大きくなります。
但し、環境さえ整えればです。
関西TVはこんなもんわざわざ取り上げて「雇用創出」だなんて噴飯ものではないですか?
代替、バナメイエビの稚エビはどこで購入するのですか?
まさか、中部飼料の高価な飼料を購入して育てるつもりですか?
エサ代は統計的に見て、総経費の半分か6割を占めます。
水が透き通っているのでバイオフロックではないようですので、RAS(循環式養殖)だと思います。
しかし、これは海水魚が淡水魚よりはるかに難しくその上ろ過システムは非常に高額になります。
塩も安くはありません。海水を運ばなくていいので非常に効果的ですが、はっきり言って養殖では不向きです。
20トン水槽でどれくらいエビを生産するかによりますが水道水だって安くないし、排水も高い。
1階ならまだしもその上の階は、4トンー20トンの水を支える建造なのかも大きな疑問です。
養殖は趣味で行う観賞魚の水槽ではありません。
魚を飢餓状態において、水槽をきれいにしていればいいというものではありません。
養殖は短期間でいかに早く大きくするかが採算の分岐点になります。
当然、ろ過システムは電力を必要とし、腎臓患者が透析を受けるように、水は24時間ノンストップでろ過されなければなりません。
この電力量は生産量に比例し、高額になっていきます。
次に、エビ生産の適温は摂氏28度です。水温が20度になったら、摂餌をしなくなるか、斃死が出てきます。
なので、10月から5月まで暖房なしでは生産が不能に陥る可能性が高いです。
その次は、ナイロン水槽の耐久性です。塩分濃度に関係しますが、塩分はナイロンを溶かします。水槽は、1年もすると水漏れを起こしてくるでしょう。
水槽を支える支柱もさびが出てきます。
そして、長く使えば使う程、水槽システムは、塩でケーブルやパイプが漏電を起こします。
一番の問題は病害です。これも経年により発生してきます。消毒しても、しても、発生する
突然の斃死に見舞われること大です。
この件はTARTが以前記事にしたように
1)電気代の安い国
2)物価の高い国
3)大きな都市の近く
これが揃わないと採算が取れないビジネスとなります。
こんなもの私なら、やりません。このTVの記事には、かなり反発を覚えました。
実は、TARTも普段別な場所で、この記事に似たあたりの良い適当なトレンド記事を書いてますが、反省してます。😁
追伸:とっておきの情報
TARTは一見このビジネスに向いている国にいるのですが、全く、推薦しません。
上記のあげるコストは日本並みになのに、販売価格は東南アジア並み。
ホントーはお伝えしたく無いのですが、でもいける国があります。
それはインドネシアですよ!^_^
興味ある方は自身で調べてみてください。!!😊