下の子と一緒に診察室へ。
先生が重苦しい空気の中喋りだす。


「何回も連絡してごめんね。
生検に出した結果、悪性でした。
聞いた事あるかな?
悪性黒色腫ってゆうほくろの癌。
がんセンターに紹介状書くから
専門的な治療をして行く事になるね。
頑張って。」

もしかしたらと思ってて、
たくさんの着信からも予測はしてた。

先生の方が悲しそうにするし
子供も一緒だったから冷静に聞けた。

若いから進行が早いかもしれない。
だから一刻でも早くがんセンターに
行って診てもらって治療なり手術なり
してほしい!そんな気持ちだった。

5月の後半初めてのがんセンター。
どんな服装で、どんな気持ちで
行けばいいんだろう。

正直今にも死にそうな重症者や
くらーい雰囲気を想像してた。
けど病内は明るく、わいわいと
会話が飛び交う人達で溢れてた。