お父さんが
いよいよ最後の病院へ移る事になった。


ミキサー食での食事も難しくなってきた今
胃ろうにするかしないか。
と言う選択。
姉は胃ろうにして欲しいと望む。
私は、延命処置はしなくていいと思う。
母は、延命処置をするつもりはなかったのにも関わらず悩んでいた。

でもその前に、胃ろうにするには
手術が必要で、手術に耐えるだけの体力が
もう父親には残っていないかもしれないという事だった。

それでも母は最後を家で見た方がいいか、
決めかねていた。
どう見ても、それは難しい状態にも関わらず。。


透析を初めて「10年生きたらいい」と
先生に言われて12年たった。
父親は早くから仕事が出来なくなり、実家は経済的に常に苦しかった。
認知症になり大変な時期もあったし、お母さんは文句も言わずよくそんな父を見てきたと思う。



今日病室で、
お父さんにペーストのご飯をあげながら、
時々蒸せるお父さんの姿を見て
やっぱり胃ろうにはしない方がいいと思った。

心臓はぼろぼろでいつ心不全を起こしてもおかしくないらしい。

最もらしい事を言ってはみたけど、
私には実感はない。
自分の父親なのに、まるで他人の事のようだ。

ただ私が思うことは
お母さんを支えてあげなくてはならない。
父の事よりも、それを見続け必死に張りつめてきた母の事が心配なのだ。
その為には、
私がしっかりしていないといけない。