・・・・・・トラ子(橋本愛)と福多(中村蒼)の道行き 

・・・脚本家・遊川和彦にとってこれは新たな深みをもたらしたと私は思う。

ドラマの「刺さり目」が「結び目」になること?長い時間軸に旅を重ねること?

・・・長旅の遣る瀬無い疲労感・・・ここに遊川和彦は辿り着いたのだ。

・・・そこに見応えがあると私は思う。

 

自身を取り巻いてる状況?そこで「社会」との「闘争」を地球儀に思うこと。

きっかけは、その地球儀のかつての主・・・母なのに・・・因果だな。

 

・・・半径5mの位置で彼女の・・・「どうしょうもない」ことで繋がっていること?

・・・・・・これは、深い・・・時間軸の長さの中で・・・福多の負い目?

・・・取り返しのつかないこと?・・・時間は戻らない、から。

 

・・・社会・地球の資本主義の金の彼女なりの使い道

・・・人類資金などではなかった

・・・大気圏から半径5mに降りること・・・そこで起きた出来事

・・・男が出来て去った母・・・施設での友・福多の妬み

・・・・・・半径5mが上手くいかなかったことで

・・・地球儀のヒビに八つ当たりすること?・・・総ては私的エゴから始まる

 

・・・福多はトラ子の前を去る・・・結婚・・・負い目の中の選択

・・・トラ子が高齢の不動産王と電撃の婚約・・・これって腹いせ、だ。

・・・エゴ、エゴ・・・エゴは空転、空回り・・・地球の回転とは乖離してる

・・・軌道があうことはない

 

・・・「非凡で歪んだ日常」を平凡な視線で眺めること?

・・・それが自分を取り巻く情勢である

・・・遠くではなく・・・半径5mにも紆余教説があるのだから

・・・3人の母(教え子の母たち)が何かを伝えること

 

・・・・・・彼女を捨てた母・・・糾弾したかった

・・・社会や地球を相手にする時のように?

・・・言えなかった

・・・本当に言いたい人間にそれをぶつける機会を逸することがある。

・・・途切れた手紙・・・もう戻らない・・・でも、彼女の半径5mは続く

・・・途切れた手紙のその先・・・彼女はその余白を埋めた方がいい

 

・・・ひとりでなくてもいい・・・負い目の福多

・・・余白を埋めるのを手伝うことになるか?

 

遊川和彦は、過去作・『過保護のカホコ』の冒頭は、俯瞰で見た地球が出て、大気圏へと入って日本列島上空になり、そして、東京→カホコの住む豪邸だった。取り巻く状況を遠心的に希求して来たのが常だったのであるが、今回は敢えて、急進的に、性急にこの国レベルのことに強引に距離を省略しているようである。そこに大きな変化があり、でもこれまでになく深い、トラコと福多の「刺し傷」の絆が更なる変化を差し出しているのではないだろうか?