去年の今日はこれを書いていたのか・・・・・

・・・狭く、くすんだ、汚れた場所の<切なさ>と<笑い>を湛えながら、

emotionの高まりの果て、をめざす。・・・映画に例えれば、初期北野武の『3-4X10月』のような不敵な速度を感じる。

吹き溜まりは、危険な場所であることを、知ることだろう。

 

 

「情熱大陸」に登場されましたね。

嬉しかったので、過去に書いたものですが、再度上げたいと思いました。

以下は、今年初頭のものです。

 

 

 

Creepy Nutsは、R-指定とDJ松永の二人による、MC・DJのHIP-HOPユニットである。

 

私が、彼らを知ったのは、ASIAN KUNG-FU GENERATIONのトリビュートアルバムで

『リライト』をカバーしたときであったから、まぁ、結構最近だと思う。

 

このグループの良さは、独特の狭い吹き溜まりの空気感と、そこに火をつけて爆走する疾走感ではないだろうか?

 

彼らの曲を聴く度に思うのは、青春はなんて、惨めで、残酷なのだろうか?ということだ。

今更ながらの感慨、だが。

 

路地裏の薄汚れたアパートや煙草のヤニがこびりついたスナック。

欲望が、ただの排泄されるそれとして、そこにある

 

何かに反抗するとかではなく、延々と芋虫のような横移動の匍匐運動を日々繰り返す。

やがて時間を忘れ、体内時計を気にしなくなるのは、青春の特権である。

「ただ寝ててくれりゃいい」と、おとなたちは、思うことだろう。

いや、「ただ、起きててくれりゃいい」か?
 

『コタキ兄弟と四苦八苦』のオープニングの新曲『オトナ』のMVは、未見である。

古びた喫茶店が、スペクタクル的に変貌するドラマのオープニングは、Creepy Nutsそのものだった。

 

・・・だいぶ前の作品であるが、『よふかしのうた』のMVを改めて観た。

 

ゴキブリの視線の空前のアングルが切ない。

やがて、アパート→ライブ空間と変転する。

狭い吹き溜まりが、暴走する車輛のように火を噴く。

くすぶったガスに火がついた、かのように。

 

狭く、くすんだ、汚れた場所の<切なさ>と<笑い>を湛えながら、

emotionの高まりの果て、をめざす。

 

 

・・・映画に例えれば、初期北野武の『3-4X10月』のような不敵な速度を感じる。

 

吹き溜まりは、危険な場所であることを、知ることだろう。