去年の今日はこれを書いていたのか・・・・・

・・・想いとは「外」の世界へと押し出されるもの・・・永劫に「内側」に潜んで姿を隠す代物ではない・・・内省的という言葉があるが・・・「外」を意識した「内省」では?・・・モヤモヤをひとに伝えること・・・きっと伝わる

 

「自分のため。それでいいんだよ」・・・島田(江口洋介)は言った。

 

『天使にリクエストを』は、昭和感のモヤモヤをそのまま持ち込んだドラマであった。ひととひとの繋がりを泳ぎ損ねること?生きてきて掴み損ねた何か?・・・その何かを最後に振り絞って伝えようとすること?そこに真剣な表情がある・・・その表情は形相と言ってもよいのでは?・・・凄味のある顔だった。

 

"SILENT ANGEL"・・・和子(倍賞美津子)の夢・・・人生最後にあなたの夢叶えましょ・・・立ち上げた会社・・・ボランティア・・・それは、本来の意味は他者へ捧げられるものでは?・・・いいんだよ、自分のためでも・・・だからボランティア・・・自分の為だからこそ自発的に身体が心が自然に動くんだから・・・介護士春紀(志尊淳)は和子の孫だった・・・孫への想いからこのボランティアが出来た

 

和子はドライな経営者だった・・・おもちゃ会社のパイオニア・・・介護事業を選んだ息子夫婦・・・経済困窮・・・見捨てた、母・・・息子の死・・・後悔・・・老いが圧し掛かる・・・余命・・・身につまされて初めてわかること・・・遅くはない・・・慈善とは「公私混同」で始まるんだから。

 

「無念」と「無縁」な人生はない。モヤモヤ、それは一種のバクダン。それを抱えて生き来た、ひとたち。・・・息子を死に追いやった父。乳飲み子を捨てた母。ノートに私小説を書きなぐる男。不慮の出来事で別れた娘夫婦を気遣う父。

 

探偵稼業は依頼人の謎を解くこと・・・参ったな・・・自身のことで身につまされることばかり、だ。・・・でも、これでいい・・・「公私混同」ウェルカム、だ。

 

♬・さすらおう・・・介護士春紀が歌い出した・・・亜花里(上白石萌歌)も続く・・・島田も・・・和子も

 

転がり続けること・・・旅路・・・ひとの心と身体に触れること・・・さすらいもしないで死なねぇぞ。

またも深い歌詞、だ。

 

想いとは「外」の世界へと押し出されるもの・・・永劫に「内側」に潜んで姿を隠す代物ではない・・・内省的という言葉があるが・・・「外」を意識した「内省」では?・・・モヤモヤをひとに伝えること・・・きっと伝わる・・・最期に報われるのは・・・嬉しいけど・・・本音は・・・ちょっと悔しい・・・まわり道に悔いが残るから?・・・それは、私について、だけど・・・うーん。私は、まだまだ若輩者、だ。

 

奥田民夫の『さすらい』。奥田民夫は、以前どこかのインタビューで「・・・僕は、無意識過剰」と語っていた。そうか。無意識過剰なら「内」と「外」も同じ視座でみえるかも?

双方がひとつ繋がりにみえるかも?

これも、何か深い、な。