・・・・・・モンスリーへの密告!パッチの部下テリットは、インダストリアへと向かう。背景には、階層 社会・点数制度。それが、パッチの部下を歪めた。幹部・レプカは、異例の高ポイントを付与する。 一端、島に戻れ、そして追申連絡せよ?その厳命!
事件は、その帰路の飛行機で起こる。 ・・・・・蛾の群れ?群がって群がる。夜空一面、広がる、帯のように連なって動く、まるで鳥のよう に?薄気味悪い昆虫が群れをなし、色彩を彩る。何だ、この不気味は!夜の闇を巻く妖しい光? 不思議な官能性すら感じさせる?その不穏さは、何か前例のないような途轍もない出来事を予感 させるのである。不穏な予兆を色彩に託すこの変転には、ドラマが節目に入ったことを誰もが理解 することであろう。・・・・・砂漠を歩く、朝のパッチ。フナムシに似た海の生物をそこで沢山みつける。 それは、荒んだ独眼のサルベージ稼業のボスの顔ではない。・・・・・薄気味悪いものが色彩を彩り、 荒んだ独眼が知性の顔へと変わる?この寡黙な表情の変化もまた、映画の転調である。 ・・・ラナのテレパシー。おじいさんを近くに感じる?ただならぬ変化は、主人公たちにも及び、翌朝 集められた彼らにまつわりつく蛾、蛾。・・・何かが、いま・ここに起きている? ・・・海底に潜るパッチ。大地震!沈没船の下敷きになる、パッチ。 ・・・おじいさんが、苦しむ、声?ラナに聞えた。ひょっとして? またしても、コナンは海底へ。救出。・・・・・パッチがラオ博士だった、とは!
粗暴→知性。 薄気味悪い→妖しい。
・・・・・映画は急激に価値の転換を図る。 また、その速度を変えながら、アクションと声が不穏な予兆とその色彩を引き連れながら、表情を 強張らせながら変えることがある。そして、そこにこそ、映画は時間としてわたしたちが享受できる 最たる理由があるのである。
・・・・・・レプカとモンスリーの追撃が来る。躊躇してる暇はない、コナン・ラナ・ラオ博士は荒海に ボートで漕ぎ出す。
活劇に時間の貯めとその表情の変化は時として大きなインパクトをもたらす。しかし、驚いて休息 してる暇はない。新たなステージが始まろうとしているの、だ。
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