勝ち過ぎてはいけない-ボス弁護士の教え

弁護士になってすぐにボス弁護士から教えられたことがある。

それは、訴訟や交渉などで勝ちすぎてはいけない

ということ。

弁護士は依頼者のために最善を尽くして全力で戦う、だから徹底的に勝つことが正しい、とも思える。

しかし、勝つべき時も相手方のプライドや面子を叩き潰すほどに勝ってはいけないということだ。

人はプライドの生き物である。

どんな人間も、プライドを傷つられればそのことを忘れず、相手への恨みを持ち続ける。

そうすると、表面的には問題が解決したように見えても、相手からの恨みがいつか別の形で紛争になることもあり、問題が終局的に解決しない。

よく戦国武将が戦をするときの注意点として「相手に逃げ道を残せ」というが、それと同じ事など思う。

逃げ場をなくし、プライドを傷つけられた相手はなにをしてくるかわからない。

そういった勝ち方をすることを長い目でみると結局依頼者のためにならない。

もちろん勝つべき事件にしっかり勝つことは当然に必要だ。

その上で勝ちすぎてはいけない、ということに注意しなければいけない。

どんな状況でも相手のプライドは尊重しよう！！

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