エアコン故障していますが

母の部屋のエアコンをかけ

扇風機をリビングに向けてかけ

リビングは除湿をかけてしのいでいます。

まだ、電話はかかってきません…😢


皆さんのオススメの本

なかなかの予約人数なので、

読んでみたいと思った作家さんの

デビュー作を読んでみることにしました。

これならすぐ借りられますからね。



『いつまでも白い羽根』
藤岡陽子著 光文社
2009年6月発行 350ページ 書き下ろし
川上成夫さん装幀/伊津野雄二さんオブジェ

プロローグ
第一章 5月の風
第二章 渋谷の夜
第三章 手術室
第四章 出会いの夏
第五章 小さな波紋
第六章 冷たい炎
第七章 修了試験
第八章 届かぬ想い
第九章 病棟実習
第十章 心の声
第十一章 古い手紙
第十二章 託されたバトン
第十三章 家族のかたち
第十四章 レジェンド・オブ・タワー
第十五章 明日への離陸
第十六章 冬の匂い
第十七章 きみと歩いた道
第十八章 遠ざかる足音
第十九章 何色にも染まる白

高校2年の夏、木崎瑠美はアーチェリー部を辞めた。
父親が病により退職、母親から大学進学は諦めてくれと告げられたからだ。
それでも諦めきれず、予備校へは行かず、国立を受けるも失敗。看護学校への進学を決めた。
看護学校での、年齢も目的も抱えるものも違う仲間たちとの、三年間の物語。


絶望と孤独からの出発となった瑠美。
別名「カンゴクガッコウ」とも呼ばれる過酷な日々を送りながらも、二十歳前後のままならぬ想いや、その年頃ならではの真っ直ぐな思いが描かれていました。
瑠美、千夏、遠野、佐伯。4人は果たして看護師資格を得ることは出来るのか?
ラストに向けて、波乱の展開が待っていました…そう来てしまったか〜と。
そして、瑠美と千夏には、これからもずっと、お互いの心の支えになっていってほしいなと。

看護学校での描写がとてもリアルだなぁと思って読んでいました。
何と、作者の藤岡陽子さんは
看護学校卒業という経歴を持ってらっしゃる!納得。
この4人の誰かが、作者自身なのではないか、とも思いました。

とても読み応えのあるデビュー作でした。
初読みでしたが、引き続き読んでいきたい作家さんになりました。


《心に残った言葉》

おまえが生まれた時、人はなぜ歳をとるのかという答えをお父さんは見つけた。歳をとるのは、一日一日強くなっていくためなんだと、お父さんは赤ん坊の顔を見ながら確信したんだ。自分は父となり、子供のおまえを守っていける強さを身につけようとその日強く思ったんだ


しんと静かなところで、自分自身と向き合い、自問自答することでしか感じられないことが、この世には存在する。


2022-17 7/3読了