◉玉置神社と“今”を感じる時間
玉置神社に初めて行ったのは、10年くらい前。
それから毎年1回は、なんとなくここに来てる。不思議なもんで、同じ場所に来てるのに、その年によって感じる空気とか、見える景色が違うんよね。
「あれ?なんか去年と違うな〜」って思うこともあって。でもそれってきっと、私自身の心の状態が変わってるからなんやろな〜って最近思う。人の心って、毎日、いや毎瞬変わってる。だからこそ、過去のことでも未来のことでもなくて、“今この瞬間”の自分の身体と心に意識を向けるのって、大事なんやと思う。たまには自然の中でぼーっとするのもアリやし、静かな空気を「音」みたいに感じてみるのも、なんか良いなぁって思う。
◉玉置神社について
奈良県・大峰山脈の南端、1076mに鎮座する玉置神社。神武天皇が東縁遠征の途中に立ち寄られたと伝わる、とても古い神域。創建は第十代・崇神天皇の御代(紀元前37年)と伝わり、「早玉神」が祀られたのが始まり。熊野と吉野を結ぶ修験の道の中でも”奥野院”と呼ばれ、平安の頃には神仏が共に祀られる「玉置三所権現」として栄えた。境内には樹齢三千年を超える神代杉がそびえ、その空気は静寂に中に力強さを秘めています。
見える世界と見えない世界の境が溶けていくようなそんな”あわい”を感じる場所です。
◉大峯奥駈道
玉置神社が鎮座する玉置山は、熊野と吉野を結ぶ修験の道「大峯奥駈道(大峯奥駈道)」の中でも特に重要な聖地とされています。この道は、古くから山伏たちが命懸けで従来した”祈りの道”。神仏が宿る場所・行場が点在し、その数は「大嶺七十五靡」と呼ばれている。一番目は熊野本宮大社から始まり、七十五番目は吉野の柳の宿へと続く”魂の巡礼路”。十津川村にはそのうち三十五の靡があり、玉置山は十番目の靡として、多くの行者が修行を重ねた場所です。2004年には「紀伊山地の霊場と参詣道」として世界遺産に登録され、今もなお、深い原生林と共に”見えない世界とつながる道”として静かに祈りが受け継がれています。
◉玉置神社御祭神
(本社) 国常立尊、伊奘諾尊、伊弉冉尊、天照大神、神日本磐余彦尊
◉玉置神社の御利益
古来より玉置神社は「悪魔退散」「厄除け」「火防鎮護」の御神徳で知られています。熊野の神々とつながる聖域として、”再生・蘇り・魂の浄化”をもたらす力が強いとも言われます。参拝すると、静寂の中に大いなる存在の気配を感じ、心がふっと軽くなる。不要なものが剥がれ落ちていくような、”魂をリセットする場所”です。
まさに”呼ばれないと辿り着けない”古来から大切にされている聖域。
今日は玉置神社に行った記録を書いてみました!!




