2017.6.29の読売新聞の報道によると:

 

http://www.yomiuri.co.jp/national/20170629-OYT1T50064.html?from=ytop_main1

 

1 日本人の出入国に、指紋認証に替えて顔認証が導入される見込み

2 現在自動化ゲート利用に必要な事前登録が不要になる

3 パスポートのページはかざすだけでガラス面に乗せなくてよい

4 約15秒で「審査」が終わる

5 来年度(2018.4-)から実施

 

のようだ。

 

このうち、1・2はすでに発表されていたが、3については公表されていなかったのではなかろうか。

 

外務省の報告(H29.3)では、日本人の出入国に顔認証を導入する方向であることは言及している。そこでは、従来の自動化ゲート同様パスポートを開いて読み取り機に乗せる「接触型」を想定してる。

http://www.moj.go.jp/content/001220308.pdf

 

これに対し、今回の読売新聞の報道では、接触型ではなくページをかざすだけの非接触型を想定している。スイカやパスモなどの非接触型カード導入により、かざすだけで処理が一瞬で終わるようになり、日本の交通機関や買い物が飛躍的に便利になった。この技術を入国管理に適用できるなら利用者にとっては喜ばしい。

 

顔認証技術を入管に生かすだけでもすごい技術だけれど、審査時間の短縮化により貢献するのはおそらくこの非接触化ではないだろうか。

 

4の「約15秒」というのもうれしい。

いつも日本の自動化ゲートを利用している私だが、指紋の読み取りは瞬間ではできないことが多く、「審査」完了(ゲートが開く)までに1分くらいはかかっている印象だ。

シンガポールでは、EP(ワークパミット)所持者は、自動ゲートで審査が終わり、現在の日本の自動化ゲートよりも処理が早いけれど、こちらも指紋(右手親指のみ)認証なので45秒くらいはかかっていると思う。

この前(2017.5)使ったオーストラリアの自動入国システム・SmartGateは、顔認証のみ(指紋認証無し)で驚いたが、パスポートを接触型でキオスク機械で読み取らせ質問に答えて出てきた「チケット」を、顔認証ゲート(写真撮影)に入れるという二段階式なので、時間短縮効果はなかった。

 

認証精度に問題がないこと前提だけれど、日本の入国審査が15秒で終わるようになるなら本当にすごい。