以前、何度か入院したことがありますが、病院によってはリハビリを断りにくい雰囲気がありました。

私は線維筋痛症があり、疲れやすいため、本当はリハビリを受けるよりも、自分のペースで病棟内を軽く散歩する程度にしたいと思っていました。

ただ、入院中はリハビリが予定に組み込まれていることも多く、患者側から「受けたくありません」とはなかなか言いづらい空気がありました。

ある病院に入院した時は、1日40分のリハビリを毎日受けていました。

ところが、退院後に明細書を確認すると、40分だったはずのリハビリが、なぜか1時間相当の単位数で請求されているように見えました。

私は不審に思いましたが、病院に対しては言いづらく、その時は何も言えませんでした。

その後、別の病院に入院した時のことです。

その病院でもリハビリを受ける流れになりましたが、私は疲れやすいため、40分のリハビリを受けるのは負担が大きいと感じていました。

リハビリを完全に断るのは難しそうだったため、「40分ではなく20分に短縮してほしい」と伝えたところ、担当のPT(理学療法士)が怒って部屋を出て行ってしまったことがあります。

なぜPTの機嫌が悪くなってしまったのかは、ある程度想像できます。

リハビリは20分だと1単位しか取れません。2単位を取るためには40分の施術が必要になります。そして、病院によってはPTに対して1日の目標点数を掲げていることもあるようなので、PTとしても、できるだけ多くの点数を取る必要があるのだと思います。

ただ、こちらにも身体の事情があり、無理をして40分受けることは難しかったため、20分にしてもらうのは仕方がないことだと思っていました。

ところが、その病院でも、退院後に支払い明細書を見て驚きました。リハビリの点数の欄に、身に覚えのない病名が書かれていたのです。

病名はあえて伏せますが、後から調べてみると、その病名であればリハビリの点数を高く算定できるようでした。

その後、テレビでPTによるリハビリの不正請求に関するニュースを見ました。内容は、実際には施術していない時間について請求していた、というものでした。

また、PTやOTの人たちが交流する専門の掲示板を見たことがあります。そこには、「単位のノルマを達成できないとボーナスに影響が出る」「ノルマを果たすために同僚が不正請求をしている」といった、かなり深刻な相談が書き込まれていました。

国家資格の専門職であっても、こうしたノルマがあるのだと知り、驚きました。

もちろん、ノルマがあるからといって、不正が許されるわけではありません。

ただ、厳しいノルマが課される環境であれば、生き残るために不適切な処理をしてしまう人が出てきてもおかしくないのではないか、と感じました。

そして、そのようなノルマをPT個人に課しているのが病院側であるなら、病院側には責任がないのだろうか、という疑問も残りました。

もちろん、すべての病院が不適切な請求をしているわけではありません。実際に、正しく会計してくれる病院もありました。

今回、不適切と思われる請求処理があった2件については、たまたま運悪く、そうした病院に出会ってしまったのだろうと思っています。

ちなみに、最近知ったことなのですが、1単位20分となっているリハビリを、実際には15分しか行っていないにもかかわらず、20分行ったことにして請求するのは、不正請求にあたる可能性があるとのことでした。

つまり、時間を端折ることも、本来は認められていないのだと思います。

ただ、私が受けていた20分のリハビリも、実際には15分ほどで終わっていました。

どうして5分端折るのだろうと思って調べてみると、1日に多くの患者さんの施術をこなし、点数を稼ぐ必要がある場合、時間の都合上そうなってしまうことがある、という話も目にしました。

しかし、もしそうだとしたら、病院のリハビリ収入のためにPTが不正行為をせざるを得ない状況になっているとも考えられます。

それはそれで、どうなのだろうかと思ってしまいます。うーん