見る自由と見ない自由

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2015/01/12『SLOW BODY―脳は感覚を持たない』写真集食堂めぐたま 観客数12人、上演時間60分

会場には椅子や座布団がぐるりと川口を囲むように円形に置かれていた。 裸の川口が登場すると書棚になった壁にかかったはしごに上り、背中を向けてじ っとするところから始まった。 観客は早速筆記具をとり、紙に描き始めた。ずっと描き続ける人もいれば、一枚 書き上げたあとは、川口の動きを見ている人もいる。

川口はとてもゆっくりとした動きではしごを降りていく。半分くらい降りたとこ ろで身体の前面をこちらに向け、またゆっくりと、こちらを向けたまま降りてい く。

降りきったところで観客が取り囲むなかへ移動し、ゆっくりとしゃがみこんで、 少しずつ片手を上に挙げたり腕を横につきだしたりと、はしごを降りるときの速 度を保ちながら動いていく。最後に顔を上げ動作を止めて、終了した。

上演後に参加者同士書いたものを見せ合う時間が設けられた。複数枚書いている 人が多くを占めていて、身体のラインや部分に焦点をあてて描いた人が多かった 。川口の身体だけではなくはしごや書棚など背景も書き込んだ人、絵ではなく言 葉を書いた人が各2名いた。身体を描いた人では顔を具体的に書き込んだ人は少数 派だった。