私のダンナさんが家を出て行った日は、
だんだん冬支度を準備しなきゃいけないな。と思いながら、
ストーブを出したり、厚手のカーテンに取り替えたりしていた今から2年半前の秋のことでした。
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その日のダンナさんの表情は、
“オレは、今日の今、家を出て行くのが当たり前!”
“なんの迷いも、戸惑いもない!”
“(家族を捨てることに)不安も躊躇(ちゅうちょ)も全くない!”
“一心不乱に、オレは、この家と、この家族を捨て、オレは愛人さんと一緒に暮らす!“
と物語っておりました。
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(これからのオレの第2の人生が、幸せにミチミチあふれ、自信マンマンの表情で・・・・)
私のダンナさんは、大きなリックサックを背負って、家をお出になられました。
(そのリックに入らなかったのか、お気に入りの枕は、リックの外側にぶら下げて、
見るからに、
“オレは家族を捨てて、家出して来た!”というイデタチ
(この姿で電車にのるのだろうか?)で・・・・・
一生懸命、スマフォを片手に、愛人さんへのメッセージを打ち込んでいらっしゃいました。
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あの時、私は、心の中で、漠然と、“あ~、こりゃ~、10年はかかるだろうな~!”と思いました。
(ダンナさんの勢いと、再構築を天びんにかけたとしたら)
(10年という時間は、“元の家族に戻るまで”10年かかる。という意味です。)
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あれから2年と半年が過ぎ、
愛人さんの本性もだんだん分かり、ラブラブ感覚の潮も引き、
現実(病気や今後の生活への不安)がむき出しになってくると、
今まで、(モト)家族にしてしまったすべての仕打ちが、2倍になってお2人の御身に降りかかってくる。
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当初、私の見積もった10年は、間違いだ!少し長過ぎたかもしれない。
5年だ!5年でいいのだ!
不倫発覚から、そのお二人の愛の消滅(消えてなくなること。存在していたものが完全になくなってしまうこと。)まで。
女は、男の過去の恋愛は、許せるのです。今、許せなくても・・・・・がんばれ!