コイケマサヤのオフィシャルブログ -29ページ目
これは事件ですよびっくり

10年代の邦画なら五本の指に入る傑作照れ邦画の歴史に残る大・大・大傑作。

そして今、見ないと意味が無いプンプン→それは言い過ぎか?でも今、見るべき映画なのは間違いない❗️

大正時代、隆盛を極めた女相撲の太夫達の青春と、実在した無政府主義結社「ギロチン社」で活動するアナキストの青春。

所詮通わぬ道だけど、惚れた腫れたが交差点→は一番星ブルースですが、出会うはずの無い彼らが出会っていたら?と言ったストーリーです。

監督は瀬々敬久。雷魚などのピンク映画で日本映画の新たな才能と言われたのも遥か昔。今となってはTBSの御用聞き監督に成り下がりましたキョロキョロでもそれもこれも「菊とギロチン」を作る為に、魂を売ってたんだなぁと→勝手に思ってますニコニコ

本作は自費とクラウドファンディングで作った自主映画ですびっくりでも映画の出来とは違う所で危惧していた、予算不足からの画面の安っぽさ❗️も全くありませんでした。ロケハンや撮り方にかなり拘ったんだろうな!気合いが入っているのが画面から伝わります✌️

脚本は、これまた10年代の邦画の五本の指。個人的には邦画のベスト10には確実に入る傑作「サウダーヂ」の相澤虎之助!

主演は東出昌大。もう杏のダンナとは呼ばせない!名演技です❗️

大正が舞台ということで、大正浪漫、凛洌たり近代なお生彩あり明治人って感じの映画だと思ってたんですが、多分に現代的でした。

アナキスト達も憂国の士、悲劇のヒーローとして描かれず、等身大(やや馬鹿っぽい)の若者として描かれます。実際の彼等もそうだったんだろうな!→20代前半ですしね。

木枯し紋次郎でフラストレーションが溜まった市川崑が、リアルでミジメな股旅ものを意識して撮った映画「股旅」を連想しました!

というより!菊とギロチンは完全にアメリカン・ニューシネマ!ATGの世界ですよ。

「お○コしろよ!」
「いつかやる!って言うヤツにいつかは来ない」
「女一人、守れねぇで何が革命だ!」

って素面で聞くと恥ずかしい台詞のオンパレードなんですが、この映画の熱さの中で聞くと涙がボロボロ出てダメですね笑い泣き

強いて言うと、監督が意識した程、女相撲と無政府主義者のドラマが上手く噛み合って無い気がするのと、インディーズ映画特有の上映時間を長くし過ぎた気はしましたガーン→個人の感想&この傑作の前ではこんな欠点は微々たる物です。

民主主義の芽が摘まれ始め、徐々に軍国主義、全体主義の足音が聞こえてきた大正時代を、現代に重ねて描いています!自分も今の時代の雰囲気に不安を感じているので、この感覚は凄く理解できます。

そして女性蔑視、人種差別、右傾化、今、最も問題にすべき物に切り込み、カウンター勢力の無力化、形骸化にもちゃんと言及します!→ただ糾弾して、言いたい事言ってやったぜ!の自己満足ではありません。

「でもやるんだよムキー」、「勝ち敗けじゃない!闘うんだよムキー」って観客を鼓舞します。これは普通にヤラれます。

闘うべき物が分からなかった彼らの闘うべき物は、家庭や時代の風潮でした!これは対象の矮小化では無く、その先に国家(体制)が存在するという事です。

最後の戦いは完全に新井英樹の「宮本から君へ」でしたねびっくり

個人的には関東大震災の後の朝鮮人虐殺について、初めて言及した映画かなと思いました!→他にあったら不勉強でスイマセン。

自分も何かやらなきゃ❗️と思わせてくれる傑作でした。必見ですニコニコ

追記、渋川清彦は相変わらず渋い!渋川だけに。今回は女相撲の親方役でした。

追記、寛一郎って誰やねん❗️って思ったら佐藤浩市の息子なんですねびっくり→64繋がりか?演技は固かったですが、役柄とはマッチしてて良かったです。

ではまた🖐

一応、三時間越え!体感的にあっという間❗️ってカンジではないので、ある程度、余裕がある時の鑑賞をオススメします。