2016年、見逃した映画を観る。其ノ壱
西川美和監督の永い言い訳を観ました。
結論。スゴい傑作&号泣
去年、観てたらベストの順位は変わってましたね
まぁ自分のベストなんで、どうにでもなるんですがね
突然の交通事故で妻を失った小説家(モッくん)と、同じ事故で妻を亡くしたトラック運転手(竹原ピストル)とその子供達との交流。
まぁこう書くとどうって事ない話なんですがね…
自己愛の塊の様な男を演じたモッくんが、やっぱり映画を引っ張ります❗️
決して大事な局面では相手と対峙せず屁理屈を捏ねて、相手の見たい面しか見ないし、相手には見せたい自分しか見せない。そこから逸脱すると拗ねるか怒る。
傲慢で嫌なヤツなんですが、本当は誰よりも傷つくのが恐い弱い人間。
モッくん。ピッタリでしたね
「愛なんて損するだけさ」ってジェームス・ディーンちゃんなら純粋でイノセンスねぇ〜
(小森のおばちゃま風)って話になるけど、中年男がそんな事をブツブツ言ってても痛いし気の毒だなぁ…。
って観てたんですけど、俺じゃん❗️完全に俺の事じゃん❗️
事故後、思い返してみたら妻には自分の知らない一面が…。なんて事は無く、前日着てた服も、食べてた御飯も思い出せない。一緒にバスに乗った友達も知らない。
相手に対するこの無関心
俺じゃん❗️
偉そうに相手の興味無いウンチクを言い続ける
俺じゃん❗️
上から目線の説教(しかもつまんない正論だったりする)
もう俺じゃん❗️
他人は客観視できるのに、自分の事は?って俺じゃん❗️→しつこい。
他人の目を気にして感情が出せない、意図的に出さないカンジは、自分に当てはまり過ぎて苦笑
そんなモッくんが、人前で感情をオモテに出す裏表の無い男ピストルに惹かれる気持ちも分かるし(どこか下に見てるカンジもリアル)、感情を上手く出せないピストルの長男に自分を重ねてしまうのも分かる、分かるよぉ〜。俺がそんな訳無いじゃん❗️って思いながら、末の妹になつかれたらニヤニヤ
それでモッくんのクレイマークレイマー生活が始まるんですが…。結局は他人の子供って設定のウマさ
マネージャー役の池松壮亮のキツい一言「結局は逃避ですよね」確かにそうなんだけどそこはオブラートに包んでくれよ❗️
そして妻を亡くしても子供の為に頑張る!真っ直ぐで気持ちの良い男ピストルも、見方を変えれば、モッくんとは違う意味で人の気持ちが分からないガサツな男。少なくとも長男はそう感じていてコンプレックスを持っている展開も、一方的な視線になっていてなくて上手い。ピストルが手をあげてしまうシーンは辛過ぎて泣きました
西川美和監督。嫌味なほど上手い❗️
いやぁ多分、嫌なヤツなんだろうなぁ(失礼)→とは言え、見た事があるんですよ
その話は次回。
展開がウェットやドラマチックになりそうになると、手綱を締め直す意地悪さ
分かりやすいお涙頂戴には着地しません→だから傑作なんですが。
携帯、髪の毛、名前の呼び方、アニメ(ちゃぷちゃぷローリー)。などなど小道具の使い方が本当に上手い。
子役の演技もスゴい❗️さすが是枝門下生ですね→皮肉や悪口じゃないよ
そして出番は少ないながら妻役の深津絵里と愛人役の黒木華❗️特に黒木華はスゴかったですね。「馬鹿みたいな顔」って貴女
イメージとは違う役で、演技の引き出しの多さにビックリ。女性監督だから演れたんですかね❓少なくとも山田洋次はやらせない
涙で画面が見えなかった(大袈裟)。モッくんと長男の電車の中のシーン
そこからの後日談的なエピローグ❗️まぁこんなカンジじゃないと終わらせられないか…。って後のラストシーン❗️上手い&やっぱ意地悪です
柄にも無く、人を愛する意味を考えてしまう映画でした。必見の傑作です❗️
って持ち上げ過ぎも癪なんで…。ちょっとした意地悪
テレビのクイズ番組のパネラーにもなってる人気小説家のモッくんが、子供の学校や塾の送り迎えに誰にも気づかれないっておかしくない❓って思いました。まぁ大した事じゃないですが。
