あけましておめでとうございます。本年も宜しくお願い申し上げます。
今年は干支は「丁亥=ていがい=ひのと ゐ」でありますが、丁亥の年は新旧勢力が混在し、爆発力をもった改革が進む年だと云われています。安岡正篤先生のよれば「丁」一と│からできていますが、一は従来の代表的な動きが続いていることを意味する。│ は従来の勢力に対抗する新しい動きを意味しています。つまり丁は新旧勢力の衝突を意味しているのです。

「亥」についていえば「亥」は連動した「核」の字が連想され、植物が実となって核=種を形成しエネルギーを凝縮し蓄積していることを意味します。いわば爆発力を伴う大きな力を意味します。

ちなみに前回の丁亥の年は昭和22年で、日本はアメリカの占領下にありましたが、5月3日に日本国憲法が施行され様々な改革が政治上実現されました。この年の10月11日には初の皇族会議が開かれて宮家の皇族離脱が決定されるなど、従来の政治体制が丁の字の示す如く、国民よりの突き上げが政治、経済等旧来の法政に反対して新しい制度が実施に移行された年であり、歴史的な年であったと思います。

我が国では小泉政権から安部政権へとバトンタッチをし極めて当然のような国民の支持を得て交代し、安定した政治状況のなかで新年を迎えるわけですが、安部政権には旧来のシガラミにとらわれることなく小泉政権の改革路線を成就させる勢いと、気概で頑張っていただきたいと期待しています。国民も政治家も反省をこめて現在の世相を認識し、利己主義で功利追求し公共の心が失われた国の風潮を改善し、心豊かな国に変えていける年にしなければならないと思う次第であります。