先日、自民党大阪府議会議員団の先生方と泉佐野沖の窪地の視察に参りました。

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海底の窪地とは、大阪の海岸部を埋め立てる際に大量の土砂を必要とします。その際に海底から土砂を採掘し埋め立てを行っています。
その時にできた海底の大きな穴ぼこのことでありますが、その窪地が大変な環境破壊の原因になっていると言われています。

大阪湾の海底の窪地は、大小合わせて19あると言われています。私が先日、視察致しました窪地は大阪湾の中で最も大きく、面積は甲子園球場の31個分に当たり、深さは周りの海底の水深より10メートル以上も深くなっています。

容積は約1350万立方メートルもあり、この窪地を埋め戻すには京セラドーム11個分の土砂が必要だと言われています。
窪地の内部は海水が対流しないためにヘドロが堆積し、酸素が欠乏して生物が生息できない状態になります。
常に貧酸素の状態となり魚介類はほとんど生息できません。

さらに窪地が原因で魚介類の大量死につながる青潮の発生の要因になるといわれている。そのため、大阪府としては大和川河口部の浚渫土を使って海底の窪地を埋め戻しする計画もしており、大和川の浚渫土の利用もできることから一石二鳥と期待しています。

しかし環境面からまだまだ検証すべき点の多いことから慎重に対応して頂きたいと思っています。

今回の視察で感じたことは、やはり人間が壊した環境は人間が自ら修復すべきであると思っております。一日も早い対応を期待しています。

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