昨日、橋下知事が咲洲庁舎への全面移転を撤回されたことは、賢明なご判断をされたと思う。
橋下知事が就任以来、WTCへの府庁舎全面移転を掲げ、府議会でも大激論がされてきた経緯があります。

結果、移転条例が2度否決(3分の2必要)されながらも購入予算だけが可決(過半数)されてきた経過があります。
ビルを購入してからは「買ったのだから活用しないと損」という主張で、現在約2000名の職員を移転させております。

皆様も、新聞等の報道でもご承知だと思いますが、昨日、橋下知事と防災の専門家との意見交換会があり、結果として知事は咲洲庁舎への全面移転を断念されたようです。

しかし、知事が全面移転を断念されても、庁舎問題(防災拠点のあり方も含む)は抜本的に解決されておりません。

これからも府議会で議論を重ね、後世に禍根を残さない正しい判断が求められています。

もう1つ申し上げたいことは、WTCビルへの移転条例に賛成し、購入予算に賛成してきた議員各位は有権者に対し、しっかりとした説明責任を果たして頂きたいと思います。
出発点はWTCビルを購入したことが起因しているからであります。

問題は2つの庁舎・大手前、咲洲を持ち続けなければならなくなったことである。

例えば、咲洲庁舎の耐震補強に伴う予想外の経費や年間の維持管理費等々、これに膨大なお金がかかります。

また、職員の通勤手当の増額、職員が大手前と移動する時間やコスト等、数え上げればキリがありませんが、府民の皆様に大きな負担をおかけすることになります。

移転条例の採決は記名投票で採決しました。

新聞各紙は各議員の賛否を一覧で報道し、反対した議員ほどバッシングしてきたと思う。

小生も反対票を投じましたが、新聞報道の翌日からは苦情の電話も多く、沢山の方々から非難をされ大変つらい思いをしました。

報道各社は今こそ、移転条例に賛成し、WTCビルの購入予算に賛成してきた議員をもう一度掲載し、改めて賛成してきたかを問うべきであると考えます。