【 Q宗清 】
一部の議員が個人的に成人病センターの移転に反対している。
それこそ議会軽視だと発言されているが、病院の新築することや大手前に移転することに反対しているのではない。
そこは誤解のないようにしていただきたい。
なぜ、急にこのような議論になっているか、きちんと説明を受けていないと思う。
要するに協議会での議論の進め方に問題もあるし、各会派に対して説明がきちんと出来ていないし、説明が矛盾だらけで、なにか府庁移転のために議論しているような感じである。
2月議会での成人病センターの移転建替えの前提は、「成人病も府庁舎の大手前」であり「地域のポテンシャルを活かした高度な先進医療のまちづくり」を大手前でやる。
ということと、「森之宮の病院跡地について責任をもってまちづくり」をやります。
この2つが議決の条件であります。
また、まちづくりについて、我々が12月までに計画を無理にだしなさいと言ってきたわけではない。
部局から、今年の12月に計画を出します。と説明してきている。
かなり無理があると思っていましたし、12月までに壮大なまちづくりの計画はできないと思っていましたが、木村副知事はやります。
出来ますという説明をしていただいている。
出来ない場合は責任を取りますと私に説明している。
私はこのような壮大なまちづくりをきちんとしようとすれば、北ヤードがそうであったように、少なくとも5年や10年はかかるとおもっていましたし、また、時間をかけるべきだとも思っています。
それと、先ず、仕組みづくりが大切だと主張してきました。
儲かる仕組みを作れば必ず民間企業も参画してくれる。
大阪城周辺全体のまちづくりをすべき、それこそ、森之宮の成人病センターの跡地の有効活用をきっかけ(起爆剤として)に、URやJRの森之宮の車庫の問題、私鉄や大阪市を巻き込んだ、北ヤードのような大阪のビックプロジェクトにすべきだと今でも思っている。
そうすれば、北ヤードがそうであったように大きな期待になる。
それなのに、協議会の議論やまちづくりの進め方は余りにも拙速で乱暴なやり方ではないか。
そういう意味では知事の言うフラットな議論が大切だと思っています。
協議会の議事録をきちんと見られたことありますか?

【 A橋下知事 】
そこまでは見ていません。

【 Q宗清 】
私が議事録を見て感じることは、木村副知事は成人病の大手前への移転だけは議会の決定と重く受け止めて頂いているようですが、府庁舎が大手前にあるということを議会の決定だとは思っていただいていないようである。
先日の総務委員会で、その2つの議決にどのような差があるのかと質問すると、議決は同じと答える。
しかし、1、2、3回の協議会の議事録を見ると、木村副知事は成人病センターだけを大手前に移転し、府庁舎がない案でなんとかまとめようとしている。
こういう感想を持っている人は私だけではない。
議事録を見れば一目瞭然である。
どの議事録を見ても成人病センターは大手前と発言している。
また、3回目の協議会でのまとめの挨拶でも「我々としてはこのステージ2でおさめていただければ一番楽なわけなんですけれども・・・とも発言している」この発言は責任者のする発言ではない。
どう思われますか?
3回目の協議会の議事録でも、梅本先生が・・・3案をだしたのは大英断だと発言すると、木村副知事は成人病だけは大手前でと3案をきっぱりと否定している。
3案を自分で出しておいて否定している。
また、知事のご意向は「是非協議会の皆さん方にフラットな議論をして欲しいというふうなことでございますので」と説明している。
あくまで知事はフラットであって2案ではないと否定している。
これでは、議会での議論が混乱するのは当たり前であり、議会軽視と言われるのは当然です。
協議会での議論が部局の説明だけでは分からないと思う。
よくニュアンスまで確認し頂いていますか。
このような協議会の進め方で、本当に良いまちづくりは出来ると思われますか?

【 A橋下知事 】
運営方法について問題があれば最初の責任者は僕ですから、議員のご指摘を受けながら運営方法については改めるところは改める。
そういう形で行政が委員会の自由な審議を損ねるような運営方法をしていたのであれば、改めていく。
一番問題なのは、移転建替えなどでいろんな問題点が指摘されます。
どこが100%満点の案か設定できませんから、いつまでも決まらない。
民主主義の議論は、どこかで終期を決めることが重要。
終期を決めて、無理であれば、最後は多数決で決めるのが民主主義だと思うんですが、大手前の地の問題点は、新しいことをやることについての批判ではなく、今までどうだったのかということ。
府民の皆さんがお怒りになることは大手前のこの一等地がが、未利用地であること。
そうであれば、成人病センターを早期に移転建て替えをしなければならないということが議員の皆さんのある意味納得を頂いているのであれば、場所探しはホントに大変なんです。
いろんな提案を頂き、検討しましたが、この大手前の地がベターという結論に至ったところもありますので、そういう点も踏まえて協議の運営方法については改めるところは改めますが、移転建て替えの地としてここでないというならば、どこなんですか?
ここがいけないと言うと、場所を決めないといけませんので、その部分を議会の皆さんが責任を持ってくださるなら新たに検証したいが、それが無い中で、止めろとか協議方法がおかしいから全部やめろという話ではない。
議論についておかしい部分は改めるが、移転の場所はそれとは切り離して、大手前の地がベターなのか、だめならどこなのか、そういう議論をして頂きたい。

【 Q宗清 】
2月議会では、成人病センターの大手前への移転の前提は、大手前地区「地域のポテンシャルを活かした高度な先進医療のまちづくり」と説明があった。
それに基づいて議決している。
これが議会での前提(1億4千6百万)
本来は協議会でどのような意見があったにせよ、前提条件、議会との約束でベストを尽すべきだと考えますが、いかが?

【 A橋下知事 】
協議会は、取られ方は色々問題あるのかもしれませんがベストを尽くしていると思います。

【 Q宗清 】
問題になっているのは一回目の協議会からフラットな議論をしてくださいと、庁舎がない案も出して下さいといわれんばかりの議論が木村副知事からなされている。
だから錯綜して2案が出てきたという経過なんです。
問題は、前提条件で、府庁舎がここにあって、成人病センターがここにあったら僕らに約束してきた地域のポテンシャルを活かした先進なまちづくりが出来ないのかということなんですが、認識はいかがですか?

【 A橋下知事 】
協議会は自由な審議を妨げないようにまちづくりとして、成人病センターの移転建て替えを、この地にすることがベターな案ということが前提で、フラットに自由な審議をして頂く。
しかし例えば議会の皆さんが決議をしていただいたように庁舎はまだここだと、いう事を前提に考えれば、1案がいいのか。
それともやはり、僕はまだ庁舎移転にこだわりはありますので、当然それも含めて案が出てくるのであれば、それも知事として頭に入れておかなくてはいけないと思っています。

【 Q宗清 】
頭に入れとかなくてはならない程度で協議会を進めていただいていれば、こんなに議論は混乱しない。
この議事録を見られたら、明らかにこの2案が一番いいんですよ。
庁舎がないと活用用地が多くてにぎわいが作れますよという議論に副知事がどんどんおっしゃっている。
今知事がおっしゃったことを協議会で言っていただいたら混乱にはならない。
知事はフラットですよと言いながら、副知事は2案でまとめたいといっている。
2月議会に我々に説明したことが嘘になると思うんですがいかがですか?

【 A橋下知事 】
そこに問題点があることは間違いありませんが、虚偽ではないと思うんです。
運営方法についてはしっかりと改めていくように注意指導していきます。

【 宗清 】
病院のことについても、いろいろ議論になってます。
我々としては真っ当なやり方でやって頂きたいと思うのに2案を出してきてそうじゃないと良い街はつくれないって言うのは、そもそも2月議会の決定が間違っていましたと認めるようなものなので議論している。
庁舎移転が反対だとか、病院を元に戻せという議論はしていません。
誤解の無いようにして頂きたい。
咲洲のことも、これだけ大事なまちづくりのことも、説明してきたことがどんどん変わってくることはおかしい。病院のことでも、にぎわいが正しいと思ったとおっしゃいますが、そもそも病院の近くがにぎわってますか?
都島の病院、国立大阪病院を見てもにぎわっていない。
今の成人病センターの周りもにぎわっていない。
病院の周りでにぎわわれたら、患者も外来で来る人も困る。
人生の終末を迎えようとする、これから健康を回復したいと思う病院ににぎわい作ってもらったら困ります。
それも含めて僕が言ってきたことは、すべて前提条件を変えたり、恐らく知事のご意向を、府庁が無い方がいいんだろうと思って内々に進めているんだと取られかねない。
我々からするとそれはルール違反です。
そういう事をするのは駄目ですよ。
ここは超一等地といいながら違う議論になっている。
ここなんですポイントは。
我々は議会軽視で、元に戻せといっていない。
ここの低未利用地の問題、病院建て替え早期の問題。
若しくはこれを発展的にしていく為に転換用地もいるだろう。
いろんなことを考えています。
知事がおっしゃるようにベストはありません。
期待を掛けすぎだと思います。
期待を掛けさすぐらい部局はすばらしいことを我々に言ってきた。
この経済状態の中で、じっくり腰をすえてやらないと、大手前、森之宮も中途半端、咲洲も中途半端、大阪の超一等地が全部死んでしまいます。
そのことを知事によくご認識していただいて、まちづくりについては、体制、仕組みづくりをしていただいて議論を先導して頂きたい。

ブログの更新が遅れており申し訳ありません。

9月議会では本会議、委員会で知事に「大阪都構想」について様々な質問をしましたが議論がかみ合わず、小生の頭では中身が全く理解できません。

大阪の将来にとって本当に大切な問題を選挙目的だけに利用するのは無責任の極みであります。
詳細な制度設計はともかく、「大阪都構想」のエリアや財源問題の骨子程度は明確にすべきであり、足らず処は多くの英知を結集しレベルアップを図るべきであります。

議会での議論で感じたことは、大阪府民の幸せのための「大阪都構想」ではなく、選挙戦術の看板としか見えないのであります。

また、知事は府・市で過半数を取れない場合は政治活動をしない旨の発言されていますが、「大阪市」「大阪府」を解体するのというなら、解体後にも必ず責任を持つと明言すべきです。

大きな主張には大きな責任が伴います。知事に就任されてから来春で3年が経過しますが、安易な結論付けや責任転嫁をせず、2期8年を全力で尽す決意を聞きたいものであります。