今年の年末年始は例年になくとても寒く日々が続き、冬らしいお正月になりました。
気候的に見れば久しぶりにお正月らしい体感であったお思います。

しかし、近年のお正月はほとんどの家庭で御節離れもあり、従来の日本のお正月とは様子が変わってきています。
元日からスーパーやガソリンスタンドも営業しておりますし、凧揚げをしている家族もほとんど見かけません。
映画に関して言えば、インターネットの関係で公開前の作品が海賊版として市場に出回り、その結果、お正月公開の「大作」もなくなり、本当に言いようのない寂しさを感じています。

世の中が便利になればなるほど、文明が発展すればするほど日本の良き伝統が破壊され、殺伐とした社会になってきていると感じています。
成熟した社会とは合理性だけを追求するものではありません。
少しの不便さを残すことで「助け合い」「人情」「つながり」「和」等が保たれるのであります。

行き過ぎた個人主義、合理主義をもう一度考え直す次期に来ていると思っています。
一方で、企業等は伝統や文化を軽視し、使命を忘れて無原則に営利を追求している。
合理主義の行き着く果ては、日本の良き家族の崩壊であります。

毎年思っていることですが、せめて元日はサービス業の方々も休んでゆっくり家族団欒で楽しく過ごして頂きたいと思っています。

そうすれば国民の生命と財産を守るため、やむなく元日でも出勤して下さっている方々「警察」「消防」「医療関係」等の方々にもっと感謝が出来るのではないかと思うのです・・・