少年時代から、張本選手の名前は知っていた。

 しかし、特別の意識はなく、ただ、凄い選手だと言う事だけだった。

 

 私が意識しだしたのは、韓国に行った時に、新聞に張本選手の写真入りの記事を目にした時だ。

 とは言え、私はハングルは読めないのだが、ただ、彼の活躍ぶりを伝えるのに葉充分だった記事に見えた。

 

 その後は何気に気になっていたのだが、ハッキリと意識しだしたのは、彼のコメントに「ファンの方は、自分の3割と20本のホームランは期待してくれているので頑張ります」と、行った時だ。

 

 彼は高校時代は不良少年で、何かと手を出すのが早く喧嘩と野球に明け暮れていたとは、自分の述懐である。

 勿論、それは朝鮮人差別に対する反感であり、我慢が出来なかったのだろう。

 

 それが、ファンを意識しての自分に対する期待を述べたのである。

 勿論、在日韓国・朝鮮人は彼のファンだっただろうし、日本人のファンもたくさんいただろう。

 その彼が、まるで過去の差別と喧嘩を忘れてしまったかのような、ファンに対する言葉を発したことに、意識が変わったと思ったのだ。

 

 彼は言わずと知れた大打者であり、日本記録の3000本超えの記録は、イチローの日本アメリカでの記録で破られたが、日本だけだと未だに破られていない記録だ。

 

 差別との闘いが、彼の力の原点であるのは間違いないだろうが、それを乗り越えての彼の歯に衣着せぬその後の日本野球界に対する発言を聴くたびに「ああ、この人日本人になってしまった」と、深く感じていた。

 勿論、それは精神面の事である。

 

 彼が選手の時だけで、野球界に復帰しなくても、彼のコメントは大きな大きな影響を及ぼしたと思っている。

      合掌(-_-)