数日前、保育園の周りの道を掃除していた時のこと。
このプランターの間に…
きゃっ
この子と 目が 合っちゃったのです…。
これは、オナガのひな鳥。
園庭の木の上の巣から落ちたのでしょうか?!
「ど、どうしよう」とアセって先輩を呼びに行ったのですが、「ヒトの匂いがつくと親鳥が見放してしまうから、さわらないほうがいいって聞いたけど…。」
そうなんです、ちゃんとひな鳥の真上の電線には親鳥がとまっていて「ギーギー」と大きな声で鳴いているのです。他にも数羽のオナガが、木や上空に集まってきていてこの「緊急事態」をどうにかしようと見ているよう…。
しっかり、目が合ってしまった以上、「このまま見てみぬフリは、できないよぉ…。どうしよう」と心ここにあらず状態で仕事を続けていた時、集金に来た乾物屋のおじさんとも目が合った...ので、思わず事情を話すと…。
解決!!!
「これは、“ 巣立ちトレーニング ”の真っ最中だから、大丈夫離れたところで時々、観察しててごらん。親鳥が鳥語でちゃんと誘導していくから。」
「えっ巣立ちトレーニング」
オナガは、カラスの仲間だそうで習性は同じ。去年、この乾物屋さんのまん前でカラスの巣立ちトレーニングが行なわれたんだそう。地上に落とされたひな鳥は、親鳥の見守る真下でチョコチョコ、ピョンピョンと歩く内に足が鍛えられ、羽の油が程よく乾き、親の誘導のもと、安全な場所に移動しながら羽ばたくその時を迎えるのだそうです。
乾物屋さんのおかげで、ホッとしながら仕事に戻り、(こっそり写真も撮る余裕も)数時間おきに様子を観察していると、ヒトのこない時を見計らって、親鳥がエサをさっと口に入れて飛んで帰る決定的瞬間も目撃する事ができました。
そして、夕方、私が帰る頃には、朝見た時とは見違えるように元気になり、ひとまわり大きく見えるひな鳥の姿になっていました。す、すごい…
この日は、都会の中でたくましく生きるオナガの親子の姿に、感動させられた一日でした。事実は小説よりも、ドラマチックなり...哉
プランターの陰に隠れてるのよ。しっ、しっ!!!