だから人は急には変われないし、毎回同じような結果に落ち着くのかもしれない。 | 台湾 起業家奮闘記

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そう。
人は急には変われない。



しかし、私も含めて、突然別人のように
パワーアップする日を
夢見ている人が多い気がする。



身近なところで変わる機会といえば
「読書」や「セミナー等の勉強会」
「尊敬する人からの助言を受けた時」
などがわかりやすいだろう。



例えば読書で考えてみる。



素晴らしい本は
過去・現在でたくさん生まれているし
未来においても生まれ続けていくだろう。



しかし、その本を読んで
「私は変われた」という人はどれぐらい
いるのだろうか?



想像するに、読んだ直後は
その本から受けた
影響を最大限に身にまとって
あれこれと発言・発信したり、
目に見えて行動が変わる場合もあるだろう。



しかし、数週間経ち、数ヶ月経ち、
数年も経つと、その本は本棚の奥から
動くことなく、置物と化している。



セミナー等の勉強会・助言などでも
これと同じようなことが
当たり前のように発生している。



「今日はこういう話が聞けた」
「非常に参考になった」
「今までにない気付きがあった」



もちろんそれでいいのかも知れないが、
ここでよく考えてみる必要がある。



「自分はそんなに習得が早かったのか?」
「自分はそんなに学習能力が高かったか?」



1冊の本をたった1回読んだだけで
そこに書かれている内容が
完全に習得できる人などいるだろうか?



1回のセミナー、1回の助言で
人生が変わるような
気付きを得て、そこから永遠に自発的に
行動できるようになることなど
あり得るのだろうか?



少なくとも私は、
そんな人間離れした人に
会ったことがない。



ある人が言っていた。
「普通の人は100冊の本を1回読んで満足する
 自分はこれだと思った1冊を100回読む」



この話を聞いて
人が簡単に変われない理由がわかった気がした。



そして、それと同時に
それでも変わっていける人が
たしかにいる理由もわかった気がした。



前者と後者の違いは
根本的な考え方の違いにある。




物事の表面だけ捉えて
短期間のうちにどうこう言っているうちは
いつまで経っても、根本的な変化は叶わず
根本が変わらないので、結果もそれほど
変わらないということを
考えさせられた1週間だった。