妻が急に産気づいたので、急いで車を会社から病院へかっ飛ばしていました。
制限速度なんか守ってられる精神状態ではなかったようです。
ぶっ飛ばしていました。
ところが、目の前に渋滞が現れました。
「タラタラ走ってんじゃねぇ!」とクラクションを鳴らしながら、対向車線が数珠繋ぎなので追い越すことも出来ないジレンマ
フラストレーションが一気に湧き出すと同時にバックミラーに目をやると、なんとパトカー
私の後ろをずーっと追走していたらしいです。
停車を促され、寄せて止めると一人の男が降り、「窓を開けなさい」
しぶしぶ従い、彼が言うには「制限速度40km近くオーバーだね、罰金は・・・」
正直そんなに飛ばしてたのかと驚いたぐらい。
免許証を見ながら私に語る警官に、何故飛ばしていたかを説明しました。
これで少しは恩情でも得られるかもしれないと思いましたが、警官にそんな事は上の空の模様。
罰金なんか幾らでも払う、頼むから病院に向かわせてくれ・・・
少しづつ渋滞が緩やかになった車線を見ながら、イライラも頂点に達しそうになっていた私は警官に怒鳴りました。
「サッサとしてくれ!子供が産まれるって言ってるだろ!」
警官は、私の目をジッと見つめてきました。
こんな濁った目は初めて見ました。
吸い込まれそうな曇天の雲のような目は、明らかに私の思考を見透かすどころか、身震いするような恐怖さえ与えるような、恐ろしく、そして神秘的な目でした。
彼は突然重苦しく私に言い放ちました。
「子供が産まれるだかなんか知らんが、お前みたいな自己中なガキがとんでもない速度で公道ぶっ放して事故が起きるんだよ」
正論でした。
私はただの自己中。少しぐらいならともかく、常軌を逸した速度で歩行者の危険もかえりみず走ったのは私。
言い返せない悔しさが身を包みました。
しかし、こんなお説を拝聴している場合でもない。
誤る、受け入れる、病院へ一刻も早く向かう。
「すいませんでした」
自分の声でないような声を私は出しました。
濁った目の男は口元でニヤリと笑うと、免許証を私に投げ捨てパトカーへ戻っていきました。
なんだこのふざけた警官は。
正論とはいえ高圧的な態度をとっただけじゃなく人の免許までぞんざいに扱いやがった。
調書だなんだが続くのかと、出産に立ち会うのは諦めかけてたそのとき、パトカーはすーっと私の前にやってきて停車しました。
? なんなんだ
混乱と怒りが頭にうずまくなか、パトカーの赤色灯が突然点き、サイレンをけたたましく鳴らし始めました。
そして車載の拡声器から、1km先まで聞こえそうな声で
「しっかりついて来いよ!、チンタラ走ってると俺が先に名前つけちまうぜ!!!」
は?
パトカーは突然走り出し、騎馬隊さながらに怒声をあげながらとんでもない速度で進みました。
反射的にアクセルを踏み、なんとか後ろを追います。
「馬鹿野郎!!どけ!!パトカー様だぞ!!国家権力だ!!上りも下りも左右に散れ!!ウヒャヒャハヒャハァァ!!」
狂ってやがる。
でも、私はなにも恐れることなく彼を追いました。
こんな馬鹿は嫌いじゃない。産まれてくる子供にも話して聴かせてやらないとな。
「イヤッホゥゥゥゥ!!どけ!!今夜はハッピーバースデーだ!!赤飯炊け!!ケーキ買って来い!!ボーントゥビィワーイルドォォ!!!イイイイイイイYYYYEAAAAAHHHッハァァァァ!!!!!!!」
間に合う。間違いなく間に合う。馬鹿に感謝だ。
そう思った矢先、パトカーは横に寄せ切れてないトラックに向かって突っ込みました。
玉突きした私が助かったのが奇跡なぐらい。路上はトラックの積荷が散乱。
病院どころか前にも後ろにも動けない有様。
あとから来たパトカーに事情聴取受けるわレンタカー呼ぶわ
結局出産には立ち会えませんでした。畜生。
制限速度なんか守ってられる精神状態ではなかったようです。
ぶっ飛ばしていました。
ところが、目の前に渋滞が現れました。
「タラタラ走ってんじゃねぇ!」とクラクションを鳴らしながら、対向車線が数珠繋ぎなので追い越すことも出来ないジレンマ
フラストレーションが一気に湧き出すと同時にバックミラーに目をやると、なんとパトカー
私の後ろをずーっと追走していたらしいです。
停車を促され、寄せて止めると一人の男が降り、「窓を開けなさい」
しぶしぶ従い、彼が言うには「制限速度40km近くオーバーだね、罰金は・・・」
正直そんなに飛ばしてたのかと驚いたぐらい。
免許証を見ながら私に語る警官に、何故飛ばしていたかを説明しました。
これで少しは恩情でも得られるかもしれないと思いましたが、警官にそんな事は上の空の模様。
罰金なんか幾らでも払う、頼むから病院に向かわせてくれ・・・
少しづつ渋滞が緩やかになった車線を見ながら、イライラも頂点に達しそうになっていた私は警官に怒鳴りました。
「サッサとしてくれ!子供が産まれるって言ってるだろ!」
警官は、私の目をジッと見つめてきました。
こんな濁った目は初めて見ました。
吸い込まれそうな曇天の雲のような目は、明らかに私の思考を見透かすどころか、身震いするような恐怖さえ与えるような、恐ろしく、そして神秘的な目でした。
彼は突然重苦しく私に言い放ちました。
「子供が産まれるだかなんか知らんが、お前みたいな自己中なガキがとんでもない速度で公道ぶっ放して事故が起きるんだよ」
正論でした。
私はただの自己中。少しぐらいならともかく、常軌を逸した速度で歩行者の危険もかえりみず走ったのは私。
言い返せない悔しさが身を包みました。
しかし、こんなお説を拝聴している場合でもない。
誤る、受け入れる、病院へ一刻も早く向かう。
「すいませんでした」
自分の声でないような声を私は出しました。
濁った目の男は口元でニヤリと笑うと、免許証を私に投げ捨てパトカーへ戻っていきました。
なんだこのふざけた警官は。
正論とはいえ高圧的な態度をとっただけじゃなく人の免許までぞんざいに扱いやがった。
調書だなんだが続くのかと、出産に立ち会うのは諦めかけてたそのとき、パトカーはすーっと私の前にやってきて停車しました。
? なんなんだ
混乱と怒りが頭にうずまくなか、パトカーの赤色灯が突然点き、サイレンをけたたましく鳴らし始めました。
そして車載の拡声器から、1km先まで聞こえそうな声で
「しっかりついて来いよ!、チンタラ走ってると俺が先に名前つけちまうぜ!!!」
は?
パトカーは突然走り出し、騎馬隊さながらに怒声をあげながらとんでもない速度で進みました。
反射的にアクセルを踏み、なんとか後ろを追います。
「馬鹿野郎!!どけ!!パトカー様だぞ!!国家権力だ!!上りも下りも左右に散れ!!ウヒャヒャハヒャハァァ!!」
狂ってやがる。
でも、私はなにも恐れることなく彼を追いました。
こんな馬鹿は嫌いじゃない。産まれてくる子供にも話して聴かせてやらないとな。
「イヤッホゥゥゥゥ!!どけ!!今夜はハッピーバースデーだ!!赤飯炊け!!ケーキ買って来い!!ボーントゥビィワーイルドォォ!!!イイイイイイイYYYYEAAAAAHHHッハァァァァ!!!!!!!」
間に合う。間違いなく間に合う。馬鹿に感謝だ。
そう思った矢先、パトカーは横に寄せ切れてないトラックに向かって突っ込みました。
玉突きした私が助かったのが奇跡なぐらい。路上はトラックの積荷が散乱。
病院どころか前にも後ろにも動けない有様。
あとから来たパトカーに事情聴取受けるわレンタカー呼ぶわ
結局出産には立ち会えませんでした。畜生。