私は口臭、ワキガ持ちのアラフォーワーママです。これまで臭いに翻弄され、試行錯誤して生きてきました。


私には子供がいます。





私自身がニオイに翻弄されて、

人生に積極的になれなかった。

くさいと言われる自分自身をどうしても好きになれない、肯定できないまま生きてきた。


そんな経験から、子供達にはニオイなんか気にせずに、明るく楽しく生きてほしい。

自分のことを好きになってほしい。


そう思って、そんな気持ちを子育ての中で精一杯伝えてきたつもりでした。



「大好きだよ」

「かわいいね」

「○○ちゃんはママの宝物だよ」

「○○ちゃんに怒ることもあるけど、それは○○ちゃんが大人になってから大変な思いをしないようにだからね。ママはずっと味方だよ」




事あるごとに何度も何度も伝えてきました。

今年になり、ワキガが再発する前は、たくさんたくさんギュッとハグしてきました♥️


私だけではありません。

ありがたいことに、子供たちは、パパ含め、祖父母、学校や幼稚園の先生方、お友達などにも恵まれ、拒否されたり、存在を否定されることなく、すくすく育ちました。

(娘は小学校に入り、いじめにあいましたが、少なくともそれまではとても周りの人に恵まれていました)





私はきっと娘も息子も自分のことを好きになってくれているに違いない、と思っていました。


しかし!

しかしです。




これは娘が小学校にまだ入る前、つまりまだいじめにあう前の話。年長さんのころかな。


娘に何気なく

「○○ちゃんは、自分のこと好き?」

と聞いて見ました。





娘は笑顔で言いました。


「好きじゃないよ」




えっ…?





絶句する私をよそに、娘は続けました。


「だって私かわいくないもーん。

○○ちゃん(大好きなお友達)のほうがかわいいよ!」


私は驚いて、

「○○ちゃん(娘)だってとってもかわいいよ!目は大きいし肌もきれいだし。笑顔もとってもステキだよ」


と言いました。私は続けました。


「それに○○ちゃん( 娘)のことみんなみーんな大好きなんだよ。○○ちゃんはとってもステキな女の子だよ」




でも娘は首を横にふり、私にこう言いました。


「だってママも自分のこと、好きじゃないでしょ?」

娘は笑顔でカラッと言いました。



私は…


返す言葉がありませんでした。





そう…思い出しました。

娘はいつも私の事を

「ママ大好き!ママかわいいよ」

といってくれていました。





でも私はそれを素直に受け止められずに…自分の正直な心のまま…


「ママはかわいくないよ」と言っていました。

「ありがとう!○○ちゃんもかわいいよ、大好きだよ」って言えばよかったのに…




娘は

「どーして?ママ自分のことキライなの?」

と不思議そうに聞きました。




これまた愚かな母親です。

正直に

「うん、ママは自分のことそんなに好きじゃないかな…」と心のままに答えてしまいました。


「え?ママは自分のことを好きじゃないの?」


「うん…」


この会話が娘の脳裏に焼き付いていたんでしょうね…。


思わぬところで娘に影響を及ぼしてしまいました。

別にいつもいつでも自分の本当の気持ちを言わなければいけない法律なんてない。

後々娘にどんな影響を及ぼすか、まで考慮して発言すべきだった。




娘の健やかな成長のためなら、いくらだって本音と建前は使い分けたっていい。


本音を言えば、臭い自分なんて到底好きになれない。けど、愛する娘の前では自分が好きな母親を演じきろう。それが、娘の自己肯定感につながるんだ、きっと。



それからは、娘に

「ママ、自分のことすき?」と聞かれる度に、笑顔で

「うん」

と答えています。


母親は子供のためなら、鬼にもなるし女優にもなれるのです。




いつか本音で、心から娘に自分のことを好きと言える日が来ることを祈って…。