吉田篤弘さんの新作「おるもすと」(金曜日の本)の出版記念トーク会に行ってきた~
{5829C6E8-EF08-4174-874E-897C02C554C7}
今回の本、とても特別。
昔は主流、今は珍しい「活版印刷」による製作。
そのため限定1400冊。
{008BCBD5-2F5A-4959-9EAC-E797B47064C2}
今は東京と京都に2社しか本を作れる活版印刷屋さんはないんだって。危ない!無くなりかけてる。
その活版印刷の様子を話してくださいました。
本当にかっこいい職人は、両方の意味で適当っていうの妙に納得~~
酔っ払ってるのに仕事きっちりな職人さんや、
勘と千枚通しで裁断部分を決めていく上、千枚通し転がしてどっかやっちゃう緩いのに仕事きっちりの職人さんなど、具体的な話に大笑い。
やっぱり引きが強いなー

いつも吉田さんの本を買うと、読み始める前に愛でます。
じーっくり観察してナデナデして、特に匂いを嗅ぐのが好きなんだけど、今回はホントにインクの匂いがする!!
全然違う(((o(*゚▽゚*)o)))という感動も。
{3CB7E53C-F646-4FBE-92AB-C60D01A3F920}
今年はまだまだ新作出るようで楽しみです。

お話に終わりはないんじゃないか
という吉田さんの言葉が印象的。
フィンガーボールの話の続きでも再読しようかしら?
坂木司著《短劇》
{D499E4DC-CBB5-4C33-B20F-53D94179A50B}
背筋がゾクゾクする話いっぱい、ほっこり話ちょっぴりのショートショート。

穴がモチーフの話がチョイチョイ出てくる。
どっかの国では穴を掘ってまた埋めるの繰り返しという拷問があるとか。
意味を持たず、終わりが見えない作業って確かに怖い。
一番興味深かったのは「最後の別れ」
世界で同性2人しかいなくなった時、2人で一緒に居てどっちかが先に死んで1人残される孤独の恐怖より、
いつか会えるという希望を持って別れることを選んだ話。
繁殖しない同性なのがポイントですね。
生きる目的とか、役に立ってる感って大事なんだなぁと思った。
伊坂幸太郎著《フィッシュストーリー》
{587C8240-FF05-41BB-A995-AD6C0E1FB035}
また黒澤さんが出てきた~~(≧∇≦)
最後のポテチでは、同業者の引力の法則を自分で見出しちゃった今村君が主役に。
今村君が黒澤さんと会うと落ち着くって言うのわかる気がする。
黒澤さんは自分を良い人とか本気で思っていないとこがイイ。
それなのにサラッと人のために動いちゃうのに、
「だから?」って自分にも冷めてるというか、常に客観的なのが心地良い。
そう。無駄に熱くないのに、心の琴線に触れてくのが彼。
あー黒澤さんに出逢いたい!笑

フィッシュストーリーでのバンドの心の叫びでウルっとし、大らかな今村君の悩みの正体にもウルっとした。

図書館本だったけど、手元に欲しいかも。

西加奈子著《炎上する君》
{AE2B3996-C08D-43AE-8C54-3BD8C4FAEA8A}
ファンタジーの短編集だったけど、基本切なかった。 
人を信じれば裏切られる。 でも一人では生きていけない。 
ではどうすれば良いか。 
結局、距離感なのではないだろうか。 
精神的にも物理的にも、適切な距離感が大事なのではと私が常日ごろ思っているから、そう読めたのだろうか? 
適切な距離感ってのもなかなか難しく、結局期待せず距離をかなり大きく測ってしまう傾向にある。(私の話)
 適切な距離感を取ることにも疲れる時もあるよね。
 などなど、まぁ考えてしまうお話たちでした。
伊坂幸太郎著《ガソリン生活》
{CE6973B7-8B41-4846-AFFB-D16C3A1AFC96:01}
人間の言葉の分かる車。車は車同士で喋れる。
自転車は自転車のことばがあるらしく、車と自転車はコミュニケーションは取れない。
今回の小説のルール。

事件が起こるが!車のコミュニティで得た情報を人間は知らない。
車は車から人間が離れると情報が見えなくなる。

このもどかしさの中で、お話が進むのが新しい。

ワイパーが動いちゃうほどの驚きとか、
タイヤがすくむとか
ちょいちょい出る車的感想がフッと笑ってしまう。

そして良い家族だったな~~(^ ^)

緑デミ曰く
「人間ってのは自分の発言や覚悟は忘れちゃう。
もちろん、その時は本気だ。
いった自分も、決心した自分も、嘘ではない。
その時はそう思った。
でも、だんだんと忘れていくわけだ。」