近所の古びた団地が壊され、取り残された公衆電話もそのうち撤去されてしまう。元々、僕の住んでいる辺りは多くの団地が立ち並び、新築の住宅街が次々に出来る新興住宅地でした。40年前の話です。小学校も中学校も2つありましたね。

僕が高校を出て、大阪、東京と約30年ほど地元を空けている間に様変わり。コア世代も入れ替われば生活のスタイルも変わります。個人的にはレトロなコンクリート団地は大好きなんですよ。階段、低い天井、真四角で深いガス給湯風呂、狭い部屋。

1Fのベランダ下も勝手に占有して植木鉢を置くのも今となっては可笑しい。ジョロや小物入れまで置いて。

決して、取り残された古いものを刷新しているわけではなくて、消化しているのだと思います。僕らの記憶の中に。